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TOTOギャラリー・間
巡回展・講演会を北九州TOTOミュージアムで開催
トラフ展 インサイド・アウト

TORAFU ARCHITECTS Inside Out

展覧会:2018年8月21日(火)~12月23日(日)
会場:TOTOミュージアム 〒802-8601 福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1
休館日=月曜日
開館時間=10:00~17:00(入館時間は16:30まで) 入場無料

トラフ講演会:2018年8月20日(月)18:30~20:00(終演予定)
会場=TOTOミュージアム内
参加方法=TOTOギャラリー・間ウエブサイトより事前申込制(※応募多数の場合は抽選)
申込期間=2018年6月8日(金)~7月31日(火)

展覧会について

TOTOギャラリー・間は、北九州市にあるTOTOミュージアムにて巡回展を開催します。
今回は2016年に反響の高かった、鈴野浩一氏と禿(かむろ) 真哉氏による建築家ユニット、トラフ建築設計事務所の展覧会「トラフ展 インサイド・アウト」です。

トラフ建築設計事務所は、ホテル客室をリノベーションしたプロジェクト「テンプレート イン クラスカ」(2004年)で斬新なアイデアが高い評価を得ました。その後も住宅設計、店舗やショールームの内装から舞台美術、家具や指輪まで、建築の枠を越え、200を超える多様なプロジェクトを手がけています。2010年に発表したトラフのオリジナル作品「空気の器」は、アーティストとのコラボレーション作品も加わり、海外でも高い人気を集めています。モノ、インテリア、建築の境界を外し、フラットな視点でその間を行き来することで、その場所や空間、素材の可能性、魅力を最大限に引き出してきたトラフのアプローチ方法は、時に人の流れや行動、街の様相までをも変える力をもちます。

「インサイド・アウト」と名づけられた本展は、初期作品から近作までさまざまな作品のスタディの過程から完成までを紹介します。また試行錯誤する中で手がかりとなったもの、インスピレーションを受けた素材、創る過程をも楽しむトラフのアタマの中をのぞき、思考の過程を追体験できる内容です。

本展のために制作されたオリジナル映像やミュージアム全体に配したトラフ監修の「空気の器」によりトラフの世界観を体験できるほか、ミュージアムショップでTOTOギャラリー・間オリジナル「空気の器」も発売します。

トラフの思考に触れ、これからの建築や都市の有り様を探っていただくきっかけとして、是非ご覧ください。
TOTOギャラリー・間

展覧会情報

展覧会コンセプト文

インサイド・アウト

ホテルの小さな客室の内装を手がけたことからトラフの活動が始まった。私たちの仕事は指輪などのプロダクトからインテリア、舞台美術、建築まで幅広い。どんなことであれ、目の前にあることに興味をもって積極的に取り組むことで、さまざまな領域を横断しながら活動してきた。

建築は、敷地とその環境など、与えられた条件を受けて初めて計画することができる。一方でプロダクトは、どこで誰に使われるのかも分からないことが多く、建築を学んできた私たちには戸惑いがあった。そこで、例えば小さなプロダクトであっても“敷地”を自ら設定することで、建築が周辺環境と密接に関係するように、そのスケールにとどまらない広がりを与えうることが分かってきた。私たちも参加している石巻工房のプロジェクトは、地域との小さな接点をつくるような家具のデザインを通じて、地元の雇用を生み、今では石巻における産業として定着しつつある。この試みを、家具から都市へと広がる提案のひとつの実践の場と捉え、継続して取り組んでいる。

「インサイド・アウト(Inside Out=裏返し)」というタイトルは、本展でトラフの頭の中をさらけ出すこと、そして、トラフがこれまで「都市>建築>インテリア>家具>モノ」といったヒエラルキーにとらわれないアプローチをしてきたことを表象している。
これまで手掛けてきた作品から、現在進行中のプロジェクトまで、その過程で生み出された思考の断片をフラットに並べて、風景のようなものをつくり出す。トラフのクリエイションの現場に入り込むライブ感を体験してもらいたい。
鈴野浩一、禿 真哉

建築家プロフィール

トラフ建築設計事務所

©Kenshu Shintsubo
鈴野浩一(すずの こういち)と禿真哉(かむろ しんや)により2004年に設立。建築の設計をはじめ、インテリア、展覧会の会場構成、プロダクトデザイン、空間インスタレーションやムービー制作への参加など多岐に渡り、建築的な思考をベースに取り組んでいる。主な作品に「テンプレート イン クラスカ」「NIKE 1LOVE」「港北の住宅」「空気の器」「ガリバーテーブル」「Big T」など。「光の織機(Canon Milano Salone 2011)」は、会期中の最も優れた展示としてエリータデザインアワード最優秀賞に選ばれた。2015年「空気の器」が、モントリオール美術館において、永久コレクションに認定。2011年「空気の器の本」、作品集『TORAFU ARCHITECTS 2004-2011 トラフ建築設計事務所のアイデアとプロセス』 (ともに美術出版社)、2012年絵本『トラフの小さな都市計画』 (平凡社)、2016年『トラフ建築設計事務所 インサイド・アウト』(TOTO出版)を刊行。

関連プログラム

関連書籍

広報用図版

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