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パブリックトイレの新定番、あらゆる現場に対応可能に
パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式 "壁排水タイプ"
2018年4月2日(月)発売

TOTO株式会社(本社:福岡県北九州市、社長:喜多村 円)は、床置大便器の壁排水タイプに初めて「フラッシュタンク式」を採用した、「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式(壁排水タイプ)」を2018年4月2日(月)に発売します。

「フラッシュタンク式」は、フラッシュバルブ式の「連続洗浄」、タンク式の「省施工」の長所を兼ね備えたパブリックトイレの新定番として開発された、TOTO独自の洗浄システムです。タンク式と同等の細くて(15A)曲げられる給水管で給水し、フラッシュバルブ式と同等の連続洗浄(約20秒で次の洗浄が可能)を電源レスで実現したものです。流体の巻き込み現象(ジェットポンプ)を活用することで、給水をシステム内で約4倍(19L/分→75L/分)に増幅※1し、大便器に供給します。

2014年10月より床置大便器の床排水タイプ、2016年2月より壁掛大便器に対応してきましたが、今回新たに、床置大便器の壁排水タイプがラインアップに加わることで、「フラッシュタンク式」がパブリックトイレのあらゆる現場に対応できるようになります。

また本商品は、本年2月より展開を始めた、パブリックレストルーム空間に最適な商品群の新コンセプト、「PUBLIC RESTROOM ITEMS」の1つとして提案し、“日本のきれいなトイレ”づくりに貢献します。
※1:床置大便器の場合。壁掛大便器は約3倍(19L/分→約55L/分)に増幅

希望小売価格

掃除口なし:120,000円(税抜)  掃除口あり:140,000円(税抜)

新洗浄システム「フラッシュタンク式」

パブリックトイレは、「フラッシュバルブ式」または「タンク式」が主流ですが、各々に長所と短所があるので、現場にあわせて使い分ける必要があります。

「フラッシュバルブ式」は、連続洗浄ができコンパクトですが、水道直結で瞬間的に大量の水を流すため、25A(外径約34mm)という太い専用の給水管が必要です。一方「タンク式」は施工性や節水性に優れ、大小切替洗浄ができますが、タンク貯水に時間がかかるため、連続洗浄ができません。

それぞれの短所を解決し、多用なニーズに対応できるように開発されたのが、新洗浄システム「フラッシュタンク式」です。

「フラッシュタンク式」は、タンク式と同じ15A(外径約22mm)の給水管から給水した水流(毎分19リットル以上)を、タンク内の太い管の中で噴出させて周囲の水を巻き込み、約4倍の毎分約75リットル※2に増幅させた水流で便器洗浄を行います。また、便器洗浄に必要な4.8リットルのうち、タンク内の水の使用量が約3リットルですむ上に、タンク式の倍以上の給水量※3で貯水するので、約20秒という洗浄間隔を実現できました。しかも、電源不要で作動するシステムです。

※2:床置大便器の場合。壁掛大便器は約3倍(19L/分→約55L/分)に増幅 ※3:タンク式の給水量が毎分約6~8リットル(最低必要水圧[流動時]:0.05MPa)に対して、フラッシュタンク式の給水量は毎分19リットル(最低必要水圧[流動時]:0.07MPa)以上

「フラッシュタンク式」のラインアップ

「パブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式」特長

<フラッシュバルブ式との比較>

施工性向上

フラッシュバルブ式は、バラバラの部品からバルブ本体を現場で組み立てる必要があり、曲げの効かない25Aのハード管で接続するため、ミリ単位の施工精度が求められます。
フラッシュタンク式は、タンクを便器にセットするだけで設置が完了し、曲げ自由度のある15Aのフレキホースで簡単に接続できます。施工にかかる時間は、フラッシュバルブ式の約半分※4です。
※4:TOTO試算

優れた節水効果

1000人規模のオフィスの場合※5、13L洗浄のフラッシュバルブ式と比較して、年間の節水量は約13,122キロリットル、CO2排出削減量は約8トンになります。水道料金に換算すると年間で約918万円の節約効果があります。

※5:事務所・店舗向け商品の試算条件〈2017年12月現在〉
使用状態の設定(1日1000人のオフィスビルを想定) ○人員:1000人(男性600人、女性400人) ○年間稼動日数:265日 ○比較した器具:男性用30台、女性用30台 ○使用回数 男性:大便1回/(人・日) 女性:大便1回、小便4回/(人・日) ○1回のトイレ使用で水を流す回数 男性:1.5回 女性:2.3回 ○使用水道料金=700円/kL(東京都水道局 50A、300m3/月・上下水道含む) 〇CO2換算係数:[水]=0.59kg/m3
省資材化

※連接する場合は床排水仕様でご検討ください ※1台当たりの必要最低水圧(流動時):0.07Mpa(19L/分)を確保ください ※排水接続に関しては、別途、設計施工資料集などを参照し、必要な排水勾配を確保ください

<タンク式との比較>

飲食店などのトイレの混雑緩和

タンク式は、タンクに水が溜まるまで約60秒※6かかるので、次の利用者を待たせる場合があります。フラッシュタンク式は約20秒で次の洗浄が可能なため、飲食店などのトイレの混雑緩和につながります。
※6:4.8L洗浄のタンク式の場合

コンパクト性

一般的なタンク式大便器※7と比較して、奥行が壁排水タイプで37mm、床排水タイプで60mmもコンパクト。介助スペースを広くとりたい高齢者施設にも適しています。
※7:ピュアレストQR(CS230系)との比較

<掃除口付きタイプ>

便器の詰まりは、利用者の不便だけなく、施設の運営・管理においても支障をきたします。高齢者施設の71%でトイレ詰まりの経験があるとの調査もあります※9
掃除口付きタイプは、便器詰まりが発生した場合でも、便器を設置したまま詰まりの原因を確認したり、除去作業ができるようになります。便器の取り外しなど、復旧までに時間のかかる作業の発生リスクを低減します。

※9:「2012年 高齢者施設に関するアンケート」(癒しのトイレ研究会調査)より。n=164(対象施設:特養・老健)
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