- ―― さてスケッチ17から、新しいことも始まっています。角が生えている。
- 藤森 神長官はとにかく角が出て、最後、案が決まった。
- ―― 神長官のときにドローイングの手がすべって、角が生まれたと書いていますね。手癖とか、そういうものから作家のイマジネーションが広がると聞いたことがありますが。
- 藤森 アイデアが生まれた瞬間に、すぐ書きとめようと思って鉛筆なんか取りに行くと、そのあいだに、なぜそうしようと思いついたか忘れちゃうことがよくあります。神長官のときは、ものすごく大変だったから、おーっと思って、覚えてたんですね。