TOTO通信 2010年夏号

特集/小屋は過激だ

20世紀末、建築界に始まる異形の建築のなかで、画然とした存在感を誇るフジモリ建築。「フジモリ」とかっこ付き、表現の独自性は、建築界の基本をいささか揺さぶっている。モダンを拒否し、伝統を離れて、いずこへ行くのか。草が生え、櫓が組まれ、石が載る。生木が裂かれ柱が屹立する。縄文建築団を自称する素人集団が支える現場。あっけにとられてもその来し方行方知らず。とはいえその原点を探りたくなるのが人のつね。あらためて象のごとき藤森照信を特集する。

表紙=「入川亭」竣工写真
写真=藤塚光政