今春、東京大学を退官し、工学院大学教授に就任した藤森照信さん。隠居など30年早いとばかりにますます精力的に活動中だが、建築史家としての仕事もさることながら、注目は建築家としての設計ぶり。ここ数年、茶室づいている藤森さん、聞けば目下、台湾で茶室を建設中だという。しかも、同時にふたつつくっていて、一方は湖上に浮かぶ舟の茶室、もう一方は「高過庵」(2004)をしのぐ高さ7mの茶室。後者を支える柱は地元の巨大な竹らしい。
これまで、見たこともないものばかりこしらえてきた藤森さんが、また見たこともないものをいっぺんにふたつもつくっている。これを見逃す手はないと、完成間近の茶室の現場を藤森さんとともに訪ねることにした。
>> 4月26日(月)
- 1/1