公衆トイレの利用意識調査
新型コロナウイルス(以下、コロナ)の感染予防策としてマスク、手洗いはもはや不可欠。それでは、不特定多数の人が利用する公衆トイレでの手洗い行動や意識はどう変わっているのでしょうか。TOTOでは、「コロナ感染拡大前後の公衆トイレにおける手洗い等の意識調査」(以下、意識調査)を実施。調査結果から、これからの公衆トイレに必要な手洗い設備を考えます。
公衆トイレでは
「石けんでしっかり手洗い」が主流に
コロナ感染経路の一つが、ウイルスで汚れた手で顔や口を触ってしまう接触感染です。それを防ぐ有効な手段が手洗い。意識調査では、コロナ流行前と比べ、公衆トイレを使用後に「しっかり手を洗う」と答えた人の割合は大きく上昇し、逆に「しっかり手を洗わなかった(手を軽く洗っていた〜洗わない)」人の割合は減少しています。
さまざまな人が利用する公衆トイレでは、水栓などに触れずにすむ自動水栓・自動水石けんを好む声が多数派。コロナを広げないことが重要な現在は公衆トイレでも石けんでしっかり手洗いし、常に手指を清潔に保つのが基本となっています。公衆トイレでも「手の洗いやすさ」を重視した整備が、新しいスタンダードになりそうです。
「しっかり手を洗う」
割合は81%に増加
コロナ流行前はしっかり洗わない人が45%と
多くいましたが、コロナ後は19%に減少。
8割がしっかり手洗いするように変化しています。
「石けんを使う」
割合は77%に増加
石けんについても、コロナ流行前は手洗い意識に
ばらつきがありました。
しかし今後は必ず石けんを使う人が50%と
1.6倍に増加しています。
水栓などに触れずにすむ
「自動水栓、自動水石けん」
を好む声が80%超!
自動水栓、自動水石けんで手洗いする人は、
丁寧に手を洗う傾向も顕著で、
約9割がしっかり手を洗うと答えています。
調査データ
- 調査対象
- ステップ1
- 国内在住日本人20〜60代の男女10,000人。
※平成27年国勢調査による人口の構成比に沿って割付け
- ステップ2
- 「コロナ後、公衆トイレで手を洗う人」の中から、国内在住日本人20〜60代男女2,000人
性年代200名ずつを抽出。
- 実施方法
- インターネットリサーチ
- 実施期間
- 2020年5月
- その他
- 調査上の定義
「公衆トイレ」=駅などの公共交通機関のトイレ、観光地のトイレ、公園のトイレ、道の駅や駐車場のトイレなど。大型商業施設(デパート・ショッピングモール・スーパーマーケットなど)、ホテル、コンビニエンスストアやオフィスビルのトイレは除く。
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