TOTO株式会社(本社:福岡県北九州市、社長:喜多村 円)の商標「TOTO」は、2019年7月1日で誕生から50年を迎えました。
TOTOは1917年に創立して以来、トイレや洗面器などの衛生陶器だけでなく、水栓金具、日本初のユニットバスルーム(JIS規定による)、洗面化粧台など様々な住宅設備を手がけてきました。こうした背景とあわせ、創立時からの社名「東洋陶器(Toyo Toki)」を略して一般に使用されることが多かった“東陶”という呼び方との整合を図り、1969年7月1日に商標を「TOTO」としました。
商標のデザインは深野 匡(ふかの ただす)氏が手がけ、「識別性」「視認性」「普遍性」「国際性」に配慮されました。当時の高度経済成長を背景に、電車や自動車などによって速く移動できるスピード社会が到来したことで、乗り物から看板やネオンを見たときに読みやすくするためにシンプルなデザインとしました。
この商標には、住宅設備機器の総合メーカーとして世界の市場を目指し、高い品質にさらにみがきをかけるという想いが込められています。そして、きびしい各種検査に合格した商品だけに刻印されるTOTOのマークが、責任と誇りを示すサインであると考え、世界中のTOTO商品に刻印しています。
TOTOは今後も新たな生活価値を創造し提供していく企業として、未来へつながる「あした」に向かい、期待をこえる「まいにち」を提案していきます。
TOTOは1917年に創立して以来、トイレや洗面器などの衛生陶器だけでなく、水栓金具、日本初のユニットバスルーム(JIS規定による)、洗面化粧台など様々な住宅設備を手がけてきました。こうした背景とあわせ、創立時からの社名「東洋陶器(Toyo Toki)」を略して一般に使用されることが多かった“東陶”という呼び方との整合を図り、1969年7月1日に商標を「TOTO」としました。
商標のデザインは深野 匡(ふかの ただす)氏が手がけ、「識別性」「視認性」「普遍性」「国際性」に配慮されました。当時の高度経済成長を背景に、電車や自動車などによって速く移動できるスピード社会が到来したことで、乗り物から看板やネオンを見たときに読みやすくするためにシンプルなデザインとしました。
この商標には、住宅設備機器の総合メーカーとして世界の市場を目指し、高い品質にさらにみがきをかけるという想いが込められています。そして、きびしい各種検査に合格した商品だけに刻印されるTOTOのマークが、責任と誇りを示すサインであると考え、世界中のTOTO商品に刻印しています。
TOTOは今後も新たな生活価値を創造し提供していく企業として、未来へつながる「あした」に向かい、期待をこえる「まいにち」を提案していきます。
TOTOの商標の変遷
深野 匡(ふかの ただす)氏について
1929年東京生まれ。1954年日本広告美術学校を卒業。
同年、株式会社ライトパブリシティに入社。同社美術部長を経て取締役副社長に就任。各種企業名、団体名、商品名、キャンペーンのロゴタイプを中心に、シンボルマークや制定書体、CI(コーポレートアイデンティティ)等のアートディレクション、デザインを手がける。1991年12月、急逝。
1969年 日本レタリング年鑑 ロゴタイプ部門 銀・銅賞 受賞
1985年・1989年 日本タイポグラフィ年鑑 ロゴタイプ部門 ベストワーク
同年、株式会社ライトパブリシティに入社。同社美術部長を経て取締役副社長に就任。各種企業名、団体名、商品名、キャンペーンのロゴタイプを中心に、シンボルマークや制定書体、CI(コーポレートアイデンティティ)等のアートディレクション、デザインを手がける。1991年12月、急逝。
1969年 日本レタリング年鑑 ロゴタイプ部門 銀・銅賞 受賞
1985年・1989年 日本タイポグラフィ年鑑 ロゴタイプ部門 ベストワーク
「TOTO」商標50周年に寄せて
昭和、平成、そして令和へ。時代の変化に合わせながら、多くの企業がリ・ブランディング/リ・デザインを行なっています。その中で「TOTO」商標50周年を迎えられたことは、TOTO株式会社様の長期的ヴィジョン、それを日々実践されている社員の皆様によるものと考えます。その「TOTO」ブランドの象徴ともいうべきロゴマークを、弊社OBである深野さんが制作されたことは大変光栄に思います。半世紀を経ても、まったく色褪せないデザインの力にただただ驚かされるばかりです。もちろん、当時はPCも存在せず、すべて手でレタリングされています。改めてロゴを眺めてみると、深野さんの手の温もりがそのまま具現化したようです。人々の生活に寄り添いながら長く使っていただくTOTO商品だからこそ、強さの中にどこか優しさを感じてもらいたい。深野さんの想いが、今もそこに生きています。ロング・デザイン、そして、ロング・ラブ・デザイン。日本をはじめ、世界中の人たちに、これからも、ずっと愛されるデザインだと確信しております。
株式会社ライトパブリシティ 代表取締役 社長 杉山恒太郎
「TOTO」への商標変更後の主要な商品・技術
TOTOは1969年に商標を変更して以降、新しい生活文化を創造するさまざまな商品や技術の開発で、業界を牽引してきました。また、1980年代以降は、住宅設備機器だけでなく、TOTOが衛生陶器や水栓金具で培ってきた技術を活かしたファインセラミック事業へと事業の幅を広げています。