リモデルサポートデスクに寄せられるご質問から、「リフォームプラン」に関するQ&Aをまとめました。
Q1現地調査の際、リフォーム店に何を伝えればいいの?
A リフォーム店が現地調査でお住まいを訪問した際には、自分たちの要望や家族の現状をしっかり伝えると、より良いプランにつながります。具体的には、以下のポイントがあります。
Q2現地調査ではどんな調査をするの?
A 現地調査の目的は、主に以下の3つとなります。
①お客様へのヒアリング
リフォームの目的と要望、現在のお困りごとなどをヒアリングします。
②リフォーム希望箇所と関連する周辺箇所の現場確認
リフォーム希望箇所の寸法を細かく測るほか、写真撮影や動線の確認を行います。
③お住まい近隣の確認
工事の際必要となる駐車場、工事部材の搬入経路、近隣の状況などを確認します。
このように、リフォーム箇所以外の場所も現地調査の対象となります。状況によっては床下や天井裏まで確認することもあります。また、水まわりのリフォームなら設備の給排水位置を必ず確認しなくてはならないため、キッチンシンクや洗面所の下、トイレ便器の床・壁、給湯器まわり、電気分電盤などを確認します。
Q3提案プランが気に入らなかったときは?
A 提案プランが気に入らなかったときは正直にリフォーム店にお伝えして、納得できるまで何度でも作り直してもらいましょう。違和感が残ったまま高価なリフォームを実施してしまうと、後々まで後悔することになります。ですから契約に踏み切る前に、満足のゆくまでリフォーム店と完成イメージのすり合わせをして、提案プランと見積り内容を検討することをおすすめします。
リフォームでは最初の提案プランから仕様を変更したり、予算を調整したりと修正を重ねていくことが普通です。気になる点があれば、遠慮することなくリフォーム店に伝えてみてください。
Q4提案プランを見るポイントは?
A まずは、リフォーム店に伝えた要望が提案プランに反映されているかどうかを確認しましょう。あわせて、そのプランでリフォームした場合のメリットとデメリット、要望通りにできないことがあればきちんと説明してくれたかどうかも大切なポイントとなります。
さらに、実際に暮らす様子を想像しながらプランを見るといいですね。具体的には、この間取りではどんな暮らしができそうか、動線はスムーズか、日当たりや風通しの良さはどうか、家具はどこに置くのかなど。時間をかけて、じっくりと思い描いてみてください。
Q5複数社からの提案プランは、どこを比較すればいいの?
A リフォーム店それぞれに得意分野があり、それが提案プランにも反映されています。デザインが特に優れているプラン、使い勝手にこだわったプラン、機能性を追求したプラン、価格がお手頃なプランなど、各々に違いがあるはずです。リフォーム店に伝えた要望が反映されていることを大前提としながらも、リフォーム店特有の視点がどのように盛り込まれているのかに注目して比較するといいですね。
Q6間取りはどこまで変更できるの?例えば、壁は壊せるの?
A 間取りを変更できる範囲は、建物の工法や構造によって異なります。以下の分類を参考に、あなたのお住まいをチェックしてみてください。
①木造軸組工法(在来工法)
リフォームの自由度が高い建物です。建物を支える柱は移動できませんが、間仕切りとなる壁は移動できることが多く、間取りの変更が比較的簡単にできます。
②壁組工法(ツーバイフォー)
壁で建物を支える構造のため、窓を大きくしたり、窓やドアを増やしたりすることは難しくなります。また、間仕切りとなる壁は移動が難しいため、間取りの変更にも制約があります。
③プレハブ工法
外壁や天井といった建築物の部材を工場で制作し、建築現場で組み立てる工法です。間取りも含めて構造計算がされているため、間取りの変更には制約があります。
④鉄筋コンクリート工法(RC造)
柱と梁で組まれた「ラーメン構造」の場合は間仕切りの壁を取り外すことができ、自由度の高いリフォームが可能です。一方、「壁式構造」の場合は耐力壁を移動できないため、間取りの変更には制約があります。
一戸建て住宅の建築構造に関する詳しい情報や、マンションリフォームのヒントをご覧いただけます。
Q7現地調査の時間はどれくらいかかる?
A リフォーム店がご自宅を訪問し、お住まいの状態を調査するのが現地調査です。調査の時間はリフォーム内容によって異なりますが、水栓金具の交換などは最短で30分くらい。浴室トイレなどの部屋の改修では1~2時間、複数箇所の水まわりの改修なら3~4時間、お住まい丸ごとの大規模改修になると1日以上となる場合もあります。
実際の現地調査では、お住まいを測量するのにかかる上記時間のほか、お客様へのヒアリング時間も見ておく必要があります。ヒアリング内容によって時間が増減しますので、余裕をもってスケジュールを組むことをおすすめします。
また、建物の図面があるかないかで、調査にかかる時間と手間が変わってきます。建物の図面を事前に用意しておくことをおすすめします。
Q8マンションはどの範囲までリフォームできる?
A マンションは「専有部分」と「共用部分」に分かれていて、リフォームできるのは専有部分のみとなります。専有部分は、玄関ドアの内側からベランダの手前のサッシの内側まで。したがって、玄関ドアやサッシを勝手に交換することはできません。
同様に、コンクリート躯体もリフォーム対象外ですが、専有部の給排水管や電線ならリフォームすることが可能です。どこまでのリフォームが可能かは、事前にマンション管理組合に確認することも大事です。間取り変更や水まわりの移動ができるかどうかは、マンションの構造によって異なります。
マンションリフォームの範囲を詳しくご説明しています。
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