「なによりお客様がくつろげる雰囲気にしたかったです」。
そう語るのは、イタリア料理店Gonjiro(ごんじろう)のオーナー兼シェフである矢田勝視様。
店内は清潔感のある白い壁と天井に、木目調の床と木の化粧梁がぬくもりを添えています。
店内のゾーニングは、カウンターテーブル席、テーブル席、それに靴を脱いで上がれる座敷に分かれており、厨房からそれぞれが一見できます。レストルームは、お客様にもわかりやすい位置にあります。
お客様はささやかなことで、感覚的に居心地の良さや悪さを感じます。より快適なレストルームとは何か、そのポイントをお聞きします。
Gonjiroは、金沢市に隣接する津幡町の住宅街にあります。客層はご近所の方々から、フェイスブックを頼りに足を運ぶ人々まで様々。性別や年齢を問わず、おいしいパスタや店の雰囲気を楽しんでいます。店の切り盛りを手伝うのは、矢田様の奥様です。
レストルームから戻ってきたお客様で、同伴された方に、「ここのレストルームはきれいだよ。あなたも見てきなよ」と言われた方がいらっしゃいましたね。私自身、TOTOのトイレの形やデザインはとても好きです。それに便器のフチがなく滑らかなので、汚れがラクにふきとれます。仕事に集中したい時に、メンテンナンスに手間がかからないのは大変助かりましたね。
お店のトイレを決めるにあたっては、実際にショールームに3回ほど行き、多くのカラーバリエーションの中からシンプルな白色を選びました。ちなみに自宅の水まわりもTOTOで、バスルームの床は『ほっカラリ床』です。
オーナー兼シェフの矢田勝視様と奥様
矢田様は、建築士の筒井晃典氏と、何度もプランを練り直しました。
オーナー夫妻からこういうふうにしたいというイメージをうかがい、提案プランを作成し、また意見をうかがうということを繰り返し、現在のプランに落ち着きました。レストルームに関しては、当初、便器と手洗いと一緒にするプランだったのです。しかし手を洗うだけのお客様のことを考え、それぞれを分けることにしました。
インテリアにはところどころ、奥様の好きな青色を取り入れており、手洗いのスペースにも印象的な青のタイルを採用しています。また、レストルームの壁には遮音シートを採用。隣接する座席スペースは引き戸をしつらえ、閉じた空間 / 開放的な空間にフレキシブルに変えられます。
レストルームはコンパクトにまとめたので、その脇に細長い空間が生まれました。この空間には座席スペースを開放した際の引き戸がしまえるようになっています。TOTOを選んだ理由は、デザインにクセがなくシンプルなこと。住宅、店舗を問わず、どんな空間にもしっくり合うのではないでしょうか。
設計を手がけられた筒井建築設計室の筒井晃典氏
温水洗浄便座には、ノズルの清潔を要望する声が強くあります。個人的には、駅などの外出先では温水洗浄便座はあまり使いません。というのも、ノズルがちゃんと洗浄されているのかどうか、つい気になってしまうからかもしれません。
その点、今回採用したトイレは『きれい除菌水』でちゃんとノズルが洗浄されていることを確認できましたし、洗浄していることが実感できる『ノズルきれいボタン』により、お客様にも安心して使っていただけていると思っています。さらに押すたびに発電するリモコンは、電池交換を気にする必要がありません。
こだわりのイタリア料理店のオーナー夫妻も、大満足のレストルームができたようです。
[大便器] 落ち着いた背景に華やぐ花々の壁紙。リモコンはわかりやすいように、「流す」「洗う」のボタンに区分されています。
[手洗い器] 手洗いスペースの、青い細かなタイルが空間に映えます。手洗いはレストルームと別にしつらえ、広く深いボウルを採用。
小さなお子さまから、ご高齢の方まで無理なくお使いになれます。
設置施設 | Gonjiro(ごんじろう) |
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関係者 | 矢田勝視様/奥様(Gonjiro) 筒井晃典氏(筒井建築設計室) |
オープン日 | 2015年9月28日 |
使用機器 | |
大便器 | CES959M |
手洗い器 | L711 |
水栓 | TENA12BL |