
10月10日、兵庫県丹波篠山市の西紀北小学校へ「遠隔テレビ授業」を行いました。授業のテーマは「みんなにやさしいパブリックトイレを考えよう!」。パブリックトイレからユニバーサルデザインや多様性を学ぶ授業です。参加してくれたのは、5年生と6年生の計10名です。
西紀北小学校では総合学習の時間に地域の課題を扱っており、今年度は地域のトイレがテーマとのこと。そして「高齢者が多い」「観光施設があるのにトイレがない」「男女兼用で使いにくい」など課題がいろいろと見つかり、このプログラムにお申し込みいただきました。児童のみなさんには事前に、TOTOの教材をもとに使いやすいパブリックトイレを考え、そのアイデアを絵や文章にしたワークシートを作成してもらいました。
遠隔授業当日はちょうどオープンスクールの日で、保護者の方々が見守るなか授業が始まりました。まずはTOTOの会社紹介から始まり、続いて10人が2班に分かれてプレゼンテーションを行います。メインターゲットは2班とも「農業者・高齢者・子ども連れの人」、困りごとには「落ち葉・ゴミが多い」「せまい」などが挙がり、ワークシートだけでは分かりにくそうな部分は模型も作ってアイデアを説明してくれました。使う人にやさしい、工夫いっぱいのトイレ空間の発表後は、TOTO社員が講評を行います。


実施後のアンケートでは児童のみなさんから、「TOTOのトイレはいろいろな⼈のために考えているから良いと思いました」と、TOTOのものづくりの姿勢への共感や、「⾃分たちのアイデアを伝えることができたけど、伝えることは難しいと感じました。でももっと、こんな授業を受けてみたいと思いました」など、みんなで考えをまとめて形を作っていくことを楽しんでもらえた様子がわかります。また、「将来は、トイレに興味があるけど、ほかの仕事にも興味を持っているので、いろいろな仕事を調べてみたいと思いました」と、今後キャリアを考える時のお手伝いができたのではないかと思います。
また先生からは、「修学旅⾏先のパブリックトイレでも⼯夫を⾒つけようという話にもなり、いろいろな場⾯でトイレに興味をもつようになりました。朝からトイレの会話になることも多々あります。これまでは考えられないことでした。これもプロと繋がることができたという⾃信や達成感が今後の意欲につながったのではないかと感じています」として、さらには、自分たちの小学校のトイレも全校生が使いやすい・きれいに保ちやすい視点で改造を進め、その実践を保護者、地域に向けて発表する予定もあるとのこと。この授業で児童が学んだ成果を、新しいトイレづくりに思う存分役立てていただきたいと思います。
西紀北小学校5年生・6年生のみなさん、たくさんのアイデアと熱のこもった発表をありがとうございました!

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