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ニュースリリース

2026年7月13日

TOTOギャラリー・間、TOTO出版

ラウムラボア・ベルリン展 Water Works — in the Flow of Making raumlaborberlin

Water Works — in the Flow of Making

TOTO株式会社(本社:福岡県北九州市、社長:田村 信也)が、社会貢献活動の一環として運営している「TOTOギャラリー・間(ま)」(東京都港区)は、ベルリンを拠点とする建築家・アーティスト集団(コレクティブ)である、ラウムラボア・ベルリンの展覧会「Water Works — in the Flow of Making」を2026年9月10日(木)~11月29日(日)の会期で開催します。

市民を巻き込む実験的な手法で、課題を抱える都市の姿を、鮮やかに変容させてきたラウムラボア・ベルリン。本展覧会では彼らが長年取り組んできた「水」をテーマに、大学生とのワークショップを通して水上利用の可能性を探究するとともに、彼らの思い描く水辺の世界を提示します。また、関連イベントとして、ラウムラボア・ベルリン講演会「in the Flow of Making」を、2026年9月10日(木)に開催します。

展覧会概要

TOTOギャラリー・間では、ベルリンを拠点とする建築家・アーティストのコレクティブ、ラウムラボア・ベルリンの展覧会「Water Works — in the Flow of Making」を開催いたします。

ドイツ語で「空間実験室」を意味するラウムラボアは、制約に満ちた現代都市で、あり合わせの材料で公共浴場をつくり皆で入浴する、コモンキッチンを設けて料理をしながら対話するなど、誰もが参加できる身体的アプローチにより、柔軟で余白のある交流の空間をつくり続けてきました。彼らの活動は欧州を中心に高く評価され、代表作「Floating University」(※「University」に取り消し線が入った状態が正式名称)等での2021年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞受賞をはじめ、建築・デザイン・演劇界で数々の賞に輝いています。

今回は、彼らが長年取り組んできた「水」をテーマに、日本での可能性を探究します。展覧会に先駆けて芝浦工業大学建築学部の学生たちと実施したワークショップでは、空気で膨らませるダンネージバッグ(輸送用緩衝材)や日本で出合った竹などを組み合わせ、ルールの枠内で海上利用を取り巻く見えない結び目を解きほぐしながら、バージ船(艀(はしけ))の舞台上でパフォーマンスを行うという前例のないかたちで、東京湾への進出を果たしました。建築の輪郭をあえて見えないものとし、身体性と都市を直結させるこの試みは、人々の対話を生み出すだけにとどまらず、海上利用の可能性に小さな一石を投じ、都市の創造的なあり方を彼方に投影しています。

さらに展覧会では、「in the Flow of Making」という副題が示すように、ワークショップで使用した資材が形を変えて引き継がれます。ワークショップの記録や水の循環、彼らの思い描く水辺の世界など、ラウムラボアによるユーモア溢れる実験的な建築実践に身体を浸しながら、オルタナティブな社会像を提示し続ける彼らの世界を会場でぜひ体感してください。

TOTOギャラリー・間


ワークショップについて

展覧会に先駆けてラウムラボアのメンバーが来日し、日本での「水のプロジェクト」として2週間のワークショップを実施。キャンパスが東京湾の豊洲運河に面する芝浦工業大学建築学部の学生たちとともに、1日限りのパフォーマンス「アメンボ丸」を完成させた。


ワークショップ概要

タイトル ―    Islands – Performing on Water

講  師 ―    ラウムラボア・ベルリン 
            ベンヤミン・フェルスター=バルデニウス
      フロリアン・シュティルネマン、和久正義

実施期間 ―    2026年5月25日(月)~6月7日(日)

共  催 ―    芝浦工業大学建築学部 ✕ TOTOギャラリー・間

参  加  者 ―    芝浦工業大学建築学部4年~修士2年の学生40名

担当教員 ―    芝浦工業大学建築学部 
        小塙芳秀教授、志村秀明教授、谷口大造教授


パフォーマンス概要

タイトル ―    アメンボ丸

開 催 日 ―    2026年6月6日(土)

会  場 ―    豊洲水彩まつり2026
          主催:豊洲地区運河ルネサンス協議会


展覧会概要

展覧会名(日)―    ラウムラボア・ベルリン展:Water Works — in the Flow of Making

展覧会名(英)―    raumlaborberlin: Water Works — in the Flow of Making

会    期 ―   2026年9月10日(木)~11月29日(日)

開  館  時  間  ―    11:00~18:00  入場無料

会     場  ―    TOTOギャラリー・間 https://info.jp.toto.com/gallerma
                                〒107-0062 東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
           東京メトロ千代田線乃木坂駅3番出口徒歩1分 TEL:03-3402-1010

主     催  ―    TOTOギャラリー・間

企     画  ―    TOTOギャラリー・間運営委員会
           特別顧問=安藤忠雄、委員=貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛

協     力  ―    芝浦工業大学建築学部/豊洲地区運河ルネサンス協議会
         ifa(ドイツ対外文化交流研究所)/公益財団法人野村財団/株式会社横田海事
            株式会社東京湾クルージング/一般社団法人セイラビリティ東京
         東京夢の島マリーナ/亀岡八幡宮里山の会、益子花の会(栃木県益子町)
         NPO法人築地魚市場銀鱗会/株式会社濱長/spread/アズビー・ブラウン

特  別  後  援  ―    ゲーテ・インスティトゥート東京/ドイツ連邦共和国大使館

後     援  ― (一社)東京建築士会/(一社)東京都建築士事務所協会

             (公社)日本建築家協会関東甲信越支部/(一社)日本建築学会関東支部

             (公社)日本建築士会連合会


出展者プロフィール

ラウムラボア・ベルリン (raumlaborberlin)

ラウムラボア・ベルリンは、都市環境の不確実性の中で活動するコレクティブ。空間を社会の相互作用の産物と捉える共通認識と、都市実践への関心を基に1999年に結成された。9人のメンバーは、建築家、アーティスト、パフォーマー、発明家、キュレーターとして、さまざまな活動領域を切り拓いてきた。彼らの実践手法は、状況に即した身体的で行動志向的なものであり、開かれた公平なプロセスを通じて空間を共同で創造することを重視し、建築、都市計画、芸術の領域を横断して活動している。

シェリング建築賞(2004年)、スウェーデン建築賞(2015年)、ローランド公共空間芸術賞(2021年)、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞(2021年)、オプス舞台美術賞(2022年)、DAM建築書籍賞(2024年)、タボリ賞(ドイツ連邦劇場賞、2026年)など、数多くの賞を受賞している。


関連イベント

ラウムラボア・ベルリン講演会 「in the Flow of Making」

日      時 ―   2026年9月10日(木) 16:30開場、17:30開演、19:30終演(予定)

会      場 ―   建築会館ホール(東京都港区芝5-26-20)

言      語 ―   英語(日本語通訳有)

定      員 ―   350名

参  加  方  法  ―   参加無料/事前申込制
           TOTOギャラリー・間ウェブサイトよりお申込みください
          https://info.jp.toto.com/gallerma

申  込  期  間  ―    7月13日(月)~8月30日(日)
           申し込み多数の場合、抽選の上、9月3日(木)までに結果をご連絡いたします

注  意  事  項  ―   ※当講演会では未就学のお子様連れのお申し込みはご遠慮いただいております
           ※プログラムは予告なく変更する場合がございます。
           最新情報はTOTOギャラリー・間ウェブサイトをご確認ください
          https://info.jp.toto.com/gallerma


関連書籍

『(仮)水のプロジェクト ラウムラボア・ベルリン』

著      者 ―   ラウムラボア・ベルリン

発  行  年  月  ―   2026年9月(予定)

発      行 ―   TOTO出版(TOTO株式会社)
           TEL 03-3497-1010
         https://info.jp.toto.com//publishing


展覧会コンセプト

Water Works – in the Flow of Making

ベルリン市中心部近く、シュプレー川のルンメルスブルク湾と呼ばれる場所では、家賃を払えなくなった約150人が、古びて錆びた艀(はしけ)や自作のハウスボートで暮らしています。ボートで暮らす伝統は、多くの地域にあります。ここベルリン市では、水上車両の技術検査を義務付ける法律はなく、湾内での停泊は無料です。唯一のルールは、防犯上、常に誰かひとりは船にいなければならないことです。そこでルンメルスブルク湾の住民たちは、自由に外出できるように船をつなぎ合わせて、群れとして航行するようになりました。これは素晴らしいアイデアだと思いませんか? 特に、過熱する住宅市場と、地主を保護するばかりで住人を顧みない無秩序な規制に悩まされている都市においてはなおさらです。まれに川が凍る日には、湾周辺部の高級新築マンションに住む人々と、流動的な公共空間に暮らす不法占拠者たちが入り交じります。ハウスボートの間を縫うように、日差しの中でスケートを楽しむ親子。氷の上でショッピングカートを引いて買い物に出かける、ハウスボートの住民一家。なんと素晴らしい光景でしょう!私たちは氷の上でスピンしながら、このアイデアを日本にもっていこうと考えたのです。

日本では66年前に、東京のある壮大な都市開発計画が一大センセーションを巻き起こしました。その計画者である丹下健三は、「東京計画1960」の中でこう述べています。「地上権のないこの海上では、土地から解放された新しい都市のありかたが、生まれてくるだろうという別の期待もある。またこの利権に汚れていない海上に、空間価値を生産してゆくことは、新しい希望をわきたたせるものである」(『新建築』1961年3月号)。それは、巨大都市が抱える多くの問題は、視点を少し変えるだけで解決できるという宣言でした。つまり都市の本質を改変する混沌と無秩序な都市の拡大と消費の代わりに、東京湾を都市の一部として捉えようというものでした。今日、このいくぶんディストピア的なビジョンにいくつか批判があるとしても、すべての人にとってより良い都市を実現するという構想を切実に訴え、奮闘した丹下の姿勢には敬意を表さざるを得ません。

水へと飛び込み、都市を開放的でダイナミックな港へと変貌させるというテーマについて、私たちは再び議論を始めます。その第一歩として、芝浦工業大学とのワークショップで学生たちと共に東京湾へと漕ぎ出し、水上における都市生活の可能性を探ります。能動的な都市実践の建築を通して、私たちはすべての人に、常に考え続ける場を提供します。TOTOギャラリー・間では、このワークショップと、これまでの水に関連した作品の数々を、「学び」と「学びほぐし(アンラーニング)」のためのアクティブな空間として展示します。

「Water Works」は、すべての年齢層が楽しめる展覧会です。大人もお子さんもご一緒に!

ラウムラボア・ベルリン


広報用図版1



広報用図版2





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