ニュースリリース
2023年5月30日
商品情報/お風呂まわり
TOTO株式会社(本社:福岡県北九州市、社長:清田 徳明)の「水垢汚れを抑止する清掃容易な浴室鏡の発明」(特許第6028878号)がこのたび、公益社団法人 発明協会主催の「令和5年全国発明表彰」において「発明賞」を受賞しました。
今回受賞した発明は、炭素の膜で水あかのこびり付きを抑える浴室鏡です。通常、水あかは鏡と一体化し、こびり付いて落とすことが困難ですが、鏡の表面をわずか10ナノメートル※1の炭素の膜で覆うことで、簡単なお手入れで水あかをラクに落とす機能を実現しました。
本発明は「お掃除ラクラク鏡」として、TOTOのシステムバスルーム「シンラ」「サザナ」に標準搭載しています。なお、TOTOにおける全国発明表彰の受賞は今回で8回目となります。
※1:1ナノメートル=10億分の1メートル
従来の浴室鏡では水あかが堆積し、鏡の映り込み機能が低下するという問題がありました。また、水道水中の水あか成分は鏡表面と化学的に結合してしまい、通常のお手入れでは水あかを取ることが困難でした。そこで本発明では、鏡の表面を炭素の膜(DLC=ダイヤモンド・ライク・カーボン)でコーティングすることで、鏡と水あかが結合しない構造を作り出し、簡単なお手入れで汚れをとることを可能にしました。
■清掃実験条件 水あかを3カ月相当付着(※2)させたあと、中性洗剤で日常のお手入れ想定で清掃(当社調べ)した状態を比較。
※2:長期間放置された場合を想定し、社員宅における3カ月のフィールドテストの汚れ具合を当社オリジナルの散水試験機により再現。
浮貝 沙織 TOTO株式会社 総合研究所 素材研究部 機能材料研究グループ 主任研究員
鳩野 広典 TOTO株式会社 総合研究所 素材研究部 上席研究員
寺本 篤史 TOTO株式会社 機器水栓事業部 機器水栓技術部 機器水栓化成技術グループ
石川 和宏 TOTO株式会社 総合研究所 分析技術部 部長
兼国 伸彦 TOTO株式会社 総合研究所 分析技術部 分析技術第二グループ
登坂 万結 TOTO株式会社(発明当時)
全国発明表彰は大正8年、我が国科学技術の向上と産業の発展に寄与することを目的に始まったもので、多大な功績を挙げた発明、考案又は意匠、あるいは、その優秀性から今後大きな功績を挙げることが期待される発明等を表彰するものです。
公益社団法人 発明協会「全国発明表彰」 http://koueki.jiii.or.jp/hyosho/zenkoku/zenkoku.html
これまでにTOTOが受賞した全国発明表彰
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