「TOTOパブリックレストルーム設備管理サポートシステム」発売

“水まわり器具×IoT”でトイレ空間をサポートし、利用者・施設管理者の困りごとを軽減

TOTO株式会社(本社:福岡県北九州市、社長:清田 徳明)は、「パブリックレストルーム設備管理サポートシステム」を2021年6月より発売いたします。

TOTOはこれまで、清潔で快適なパブリックトイレの充実をめざして、商品と空間提案を通じて最先端のパブリックトイレ※1を提案してきました。人々の衛生意識の向上や、働き方の多様化などの社会環境の変化とともに、利用者からは「トイレの行列を避けて、空いているトイレを使いたい」、また、施設管理者側からは「清潔で快適なトイレの維持管理を効率的に行いたい」などの新たな要望が生まれています。その要望に対するソリューションとして、IoTを活用した「パブリックレストルーム設備管理サポートシステム(以下、当システム)」を発売します。当システムでは利用者の困りごとを解消する「空き状況表示サービス」と、施設管理者の困りごとを解消する「設備管理サポートサービス」を提供します。「空き状況表示サービス」では利用者がトイレの混雑状況をサイネージやスマートフォンで確認することができます。また、「設備管理サポートサービス」は器具とインターネットをつなぎ、リアルタイムでの不具合に対するアラートや、蓄積データを活用した、効率的な維持管理サポートを実現します。

利用者・施設管理者の双方へより付加価値の高いサービスを提供できる「トイレの数が多い建物」や、「複数点在するトイレ管理が必要な大型施設」などにおすすめです。また、器具納入後もデータを通じて施設管理者への継続的なサービス提供を行う、新たなビジネスモデル※2の展開になります。

TOTOはIoTを活用したパブリックトイレ空間を提案し、日本のきれいなトイレづくりに貢献します。

システムの概要

システムの概要

[1] 空き状況表示サービス・・・混雑回避

スマートフォンやサイネージを通じてトイレの空き状況を確認して利用できます。
コロナ禍で密集空間を避ける手段としても有効で、利用者の混雑回避により、利用者の満足向上に貢献します。
*空き状況表示サービスは(株)バカンの提供となります。


[2] 設備管理サポートサービス・・・施設の効率的な維持管理

リアルタイムで器具の状況がパソコンやスマートフォンの管理画面から確認でき、ウォシュレット※3の温度変更などの器具設定作業を遠隔で一括して行うことができます。
また、器具使用回数などから傾向もわかるため、施設管理者の効率的な維持管理に貢献します。


※1:商業施設、交通施設、オフィス、学校など、住宅以外のあらゆる施設のトイレをTOTOではパブリックトイレ
   と呼んでいます。
※2:月々のサービス利用料が発生します。
※3:「ウォシュレット」はTOTO株式会社の登録商標です。


システムの詳細

[1] 空き状況表示サービス  *空き状況表示サービスは(株)バカンの提供となります。

「空き状況表示サービス」は、利用者がリアルタイムで表示されたトイレ空間の混雑状況をスマートフォンやサイネージで利用者が知ることができます。これまではトイレが混んでいるかどうか行かないとわかりませんでしたが、当サービスにより、スマートフォンやサイネージを確認して空いているトイレを探すことができます。

「空き状況表示サービス」システム概要図
「空き状況表示サービス」システム概要図

[2] 設備管理サポートサービス

「設備管理サポートサービス(以下、当サービス)」は、施設管理者がリアルタイムで器具の状況をパソコンやスマートフォンの管理画面から確認でき、施設管理者の効率的な維持管理をサポートします。
例えば、これまでは管理する複数のトイレに対し、それぞれ現地に行って何十台もトイレの設定を変更する必要がありました。しかし、当サービスによって管理画面から操作するだけで、現地に行かずに遠隔で一括設定変更ができ、大幅な作業時間・コスト削減につながります。時間、対象範囲など、細かな設定変更で省エネ・電気代削減も可能です。
その他にも長時間利用されているブースをお知らせする「長時間利用アラート」や水石けんのタンク残量をお知らせする「補充アラート」、器具のエラー内容を遠隔で確認できる「故障アラート※4」、予期せぬ器具の設定変更をお知らせする、「設定差異アラート」といった機能を利用できます。
また、器具使用回数などの累積データを活用することで、トイレの利用状況を見える化し、傾向を把握して効率的な管理保全計画につなげていくことができます。「利用実績レポート」を通じて、利用実績に基づいた現場ごとの清掃・補充計画、警備員見回り運用検討、データに基づいた長期保全計画の見直しに役立てることができます。

「設備管理サポートサービス」システム概要図
「設備管理サポートサービス」システム概要図
※4:すべての故障を検知できるわけではありません。検知できる故障は各器具が自動判別可能な一部となります。

ソリューション事例

サービスエリア

利用者の困りごと


・トイレが故障していて、使えない。
・コロナ禍で丁寧な手洗いは欠かせないのに水石けんがない。

管理者の困りごと


・施設管理者が各サービスエリアへ長距離移動して、多くのトイレの設定変更を現場で行っている。
・長時間使用中のトイレや、故障している器具があると、トイレ混雑発生の原因となってしまう。
・洗面所の水石けん切れは避けたいが、水石けんが切れるタイミングがわからない。

サービスエリア

(ソリューション例)

商業施設(例:百貨店や駅ビル)

利用者の困りごと


・食事時の飲食フロアのトイレが混雑していてすぐに使えない。
・女性向けのテナントフロアや、バーゲン会場のトイレや洗面所が混雑していてすぐに使えない。

管理者の困りごと


・トイレの利用者が少ない時間帯に清掃したいが、フロア毎のトイレや洗面所の混み具合が
 わからず、清掃員による清掃・補充がしにくい。
・同じ施設内でも、フロアによってトイレの利用回数の差が大きく、実使用にあった
 保全計画を立てられない。

商業施設

(ソリューション例)

システム対応商品※5

システム対応商品

※5:当システムに対応する専用商品が必要となります。対応可能な商品シリーズ詳細については別途お問合せください。

<参考> TOTOのパブリックトイレ×IoTのあゆみ

●成田空港のIoTトイレ空間「experience TOTO」

2019年4月3日、IoTを活用した “最先端のおもてなしトイレ空間” として「experience TOTO」が成田国際空港第一ターミナル内にオープン。入国最初のトイレで訪日外国人の「ウォシュレット」体験の場を提供します。
参考URL:「experience TOTO」特設サイトURL 
https://www.toto.com/jp/experiencetoto/



●アメリカの国際空港での取り組み

2019年より、アメリカの国際空港では、TOTOU.S.A.,INC.とGP PRO社の協業によって、トイレ空間をIoTによって効率的に維持管理する取り組みを行っております。

ニュースリリース全文及び高解像度画像は、以下よりダウンロードしてご覧ください。
以上に関するお問い合わせはこちらまでお願いいたします。
  • 尚、TOTOホームページの無断転用・転記はご遠慮いただいております。
  • ※ここに掲載されている情報は発表日現在の情報です。
    閲覧されている日と情報が異なる可能性がありますので、あらかじめご了承ください。
Share

CLOSE