TOTOグループは、環境に配慮したグリーンファクトリー化を推進することで、ものづくり分野でのCO2排出削減に取り組んでいます。そのモデル工場として、環境性能に優れた最新の省エネ技術を導入した滋賀工場 新西棟を2012年に建設。その取り組みが高く評価され、平成25年度 省エネ大賞 省エネ事例部門において最高賞の「経済産業大臣賞」を受賞しました。(受賞テーマ名:最先端の省エネ技術を導入したモデル工場プロジェクト
衛生陶器の製造工程で最もエネルギーを消費する焼成窯に、排熱を回収し自己再生する高効率のファイバー窯を導入。製品冷却時の排熱を回収、再加熱後燃焼エアーとして再利用し、また、余熱を乾燥室へ再利用することで、従来のレンガ式焼成窯と比較して約71%の省エネ効果を達成しています。
四季を通じて温度や湿度を一定に保つ必要がある成形室では、省エネ性能の高い最新式の空調設備を導入。
冷房の排熱を回収して暖房に利用したり、負荷状況にあわせて空調を個別制御するなど、従来と比較して省エネ・節電効果を高めています。
屋根や外壁には断熱性の高い材料を採用。
また、空調負荷が大きなエリアを、外気の影響を受けにくい建物の中央に配するなど、レイアウトにも配慮することで、空調設備の能力を最大限に発揮できるようにしています。
1200℃までの高温にも耐えられるバーコードを用いた個体識別バーコード管理システムを生産ラインに導入。475項目にもおよぶ各工程での製品情報をリアルタイムに管理することで、在庫削減や棚卸し負荷の軽減など生産性が向上。ペーパーレス化とあわせて、これまで必要だったエネルギーを大幅に削減しています。
太陽光発電 | 省エネLow-eガラス | 高効率照明・人感センサー |
屋上に50kWの太陽光発電パネルを設置しています。 | 窓すべてに採用。太陽日射熱を60%カットすることで夏場の空調負荷を軽減しています。 | 高効率のHf照明やLED照明、人感センサーを採用することで、省エネ性能を向上しています。 |
衛生陶器屑のリサイクル | ハイドロテクトコート(外壁) |
生産工程で発生した衛生陶器の廃棄物(陶器くず)を粉砕処理し、工場敷地内の路面舗装材として再利用。廃棄物ゼロの推進に貢献しています。 | 外壁には、自然の力で汚れを分解する光触媒塗料を塗装。大気中の汚染物質も除去します。 |
エネルギー管理システム | 最新設備のトイレ |
工場で使用する電気、ガス、エアー、水などの使用状況を、各工程ごとに計測・管理。エネルギー管理システムBEAMS*を導入し、効率性を見える化することで、環境改善活動に生かしています。 *BEAMS (Building Environment and Energy Advanced Management System) | 体験型ショールームとしても利用する共用トイレには、最新式の節水機器を採用しています。 |
所在地 : 滋賀県湖南市朝国1
敷地 : 198,300m²
建物 : 88,970m²
操業開始 : 1962(昭和37)年
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