皆さん、私たちの生活に欠かせない「水」について考えたことはありますか?水は私たちが生きていく上で必要不可欠な資源ですが、その環境を守るためにはどうすれば良いのでしょうか。
2005年、TOTOグループは「TOTO水環境基金」を設立しました。この基金は、地域の水環境を保全し、持続可能な社会を実現するための取り組みを支援することを目的としています。今年、基金は設立20周年を迎えました。この節目の年に、TOTO水環境基金の誕生の背景や活動内容、そして未来への展望についてお話しします。

TOTO水環境基金は、実は社員からのアイデアをもとに生まれました。2004年、社内から「水環境問題にも貢献したい」という声が上がり、これがきっかけとなって基金が設立されました。最初は助成先を選ぶ基準を作ることや、活動を継続するための仕組みを整えることが大きな課題でしたが、仕組みを考える中で、社員たちがボランティア活動にも参加し、自らの行動で貢献することが不可欠だと考えました。
TOTO水環境基金のユニークなポイントのひとつが、助成金算出の仕組みです。お客様、株主様、そして社員の三者がそれぞれの立場で貢献し、その想いを反映するかたちで助成金が算出されます。具体的には、お客様が節水商品を購入することで得られる節水効果や、株主優待制度による株主様からの寄付、社員のボランティア参加人数から助成額が決まります。このように、ステークホルダーのかかわりが増すほど助成金が増えていく仕組みです。

助成先団体同士のネットワークづくりを目的とした
TOTO水環境基金助成先団体交流会の様子
TOTO水環境基金は、ただ助成金を拠出するだけではなく、社員が地域の団体と連携して活動しています。例えば、大分県中津市のTOTOサニテクノ中津工場は、「NPO法人 水辺に遊ぶ会」と共に水環境保全活動を行っています。ビーチクリーンや海の絵コンテストの協賛や、中津工場で開催される「工場リモデルフェア」へのイベント出展の協力をいただくなど、地域の方々と一緒に活動することで、水環境への関心を高め、参加者同士のつながりを深めています。
水環境問題は、私たち一人ひとりに関係のある問題です。日本では水が豊富に手に入ると思われがちですが、実は水の問題は世界中で深刻です。安全な水を得ることができない人々も多くいます。私たちができることは、小さな行動から始めることです。例えば、日常生活での節水を心がけたり、地域の清掃活動に参加したりすることが、その一歩になります。
TOTO水環境基金は、これからも水環境問題の解決に貢献していきます。助成先団体の拡大や活動内容の充実、さらなる情報発信を進め、持続可能な社会の実現を目指します。私たち一人ひとりの行動が、未来の水環境を守る力になります。
今、私たちにできることから始めてみませんか?
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