成長を実感できることが 明日へ向かう原動力になる

実は私は就職活動でTOTO1社しか受けていません。会社説明会には何社か参加したものの、応募したのはTOTOだけでした。というのも、小さい頃から野球一筋で大学も野球部。部の海外遠征で刺激を受け、「卒業後は留学してみたい」という気持ちがありつつの就職活動だったからです。TOTOを意識したきっかけも部活がらみで、部が所属する東都大学リーグの一員として佐賀県に遠征したときでした。支給されたウインドブレーカを着て宿舎近くを散歩していると、地元の方から「TOTOの社員さんか。毎日使っていて助かっているよ」と声をかけられたのです。胸に記されていたのは東都大学リーグを横文字にした「TOHTO」で 、間にある「H」に気づかなかったのでしょう。偶然会った人からそんなふうに感謝されるとはどんな会社かと思って調べる中で、「お客様のために」という姿勢を貫いていることや、人事の方たちの対応ぶりに魅力を感じて応募を決めました。採用されなければ海外留学という二者択一で就活に臨みTOTOに入社できたことは、今考えればかなりの幸運だったと思っています。

先輩方にも常々「お客様の視点に立って活動するように」と言われてきたのですが、仕事に慣れないうちはつい自分中心になり、失敗したこともありました。配属1年目の後半、販売店様からショールームの仮予約をいただきました。しかし翌日になっても確定の連絡がなく、心配になった私はしつこく何度も電話をかけ、ついには「日程はお客様のご都合で決まらないんだ！そんなに催促するならキャンセルする」と怒らせてしまったのです。先方の事情を考えなかったことを反省し、翌朝一番で謝罪に伺ったものの口もきいてもらえませんでした。翌日、その翌日もめげずに通い、5度目にしてようやく話を聞いてもらえました。そのとき「よく逃げなかったな。お前は大したもんだ、これからもよろしく頼む」と言っていただき本当に涙が出ました。それ以降、小さなことでも私指名で「教えてくれ」と連絡をいただける親密な関係になっています。