入社後、営業として営業所に配属された私は、TOTOの全商品・あらゆるルートの販売代理店様を担当しました。最初は右も左もわかりませんでしたが、社内外の多くの方々に支えられながら成長していくと、徐々に販売代理店様の成長戦略について熱い議論を交わすことができるようになり、しっかり協力し合える本気の関係を築くことで、最後は「君が言うならOKだよ」と言われるようにまでになりました。そんな3年目の2011年、東日本大震災が発生します。TOTOの商品供給網も影響を受け、私のお客様にも商品が納期通りに届かない事態となりました。新築住宅にトイレが届かない。困り果てたお客様を前に、自分も一瞬たじろぎそうになりましたが、「逃げないぞ」と覚悟を決めて、販売代理店の方々と協業しながら、場合によっては代替品の簡易トイレを供給するなど、1件ずつ対応していきました。この経験から、生活に水まわり商品がいかに不可欠な存在なのか、TOTOの真の価値とともに責任を実感しました。また、TOTOの会社経営を深く考えたことがきっかけとなり、経営視点で会社や現場を動かす仕事への興味が高まりました。