入社後、総合研究所に配属され、最初に携わったのはキッチン扉材の加飾技術の立ち上げプロジェクトでした。私が参画したのは、研究開発段階での評価を終え、量産化に進んだタイミング。待っていたのは、研究開発段階と同じものが量産でもつくることができているか、その変化点を追いながら、そのギャップを潰していくという毎日です。この時、強く感じたのは、TOTOの品質へのこだわりです。キッチン扉材は人の目に触れる素材ということもあり、品質の合格基準レベルが非常に高く、このこだわりを超えないと商品として世に出すことが許されません。だからこそ量産化も一筋縄ではいかないわけです。苦労は多かったものの、その中で学ぶことは多く、また、発売にこぎつけた時は大きな達成感を覚えました。