この仕事に就いて数年経つ間に首都圏の駅のトイレ改修に多く携わってきました。中でも記憶に残っているのは、配属から3ヵ月ほどの頃に担当したある地下鉄駅のトイレ改修です。仕事に馴れていない頃に担当したこともありますが、壁が緩やかな曲線を描いており、注意深く設計調整しなければ商品がきれいに納まらないという、なかなか難しい案件を無事完了させたことで印象に残っています。案件全体の流れとしては、元請けである施主様や設計事務所様の要件に沿って部署内の別チームが基本設計を提案。受注確定後、施工に向けて動き出したところからが私たちの出番となります。通常私たちの部署の担当がお話しするのは、設計事務所様やゼネコン様、サブコン様までです。しかし、この地下鉄の案件では、私自身が以前の仕事の経験から現場に積極的に入り込み、実際に作業する職人さんと密なコミュニケーションがとれたからこそスムーズな納品ができたのかと思います。