その役割とは「妥協せずにベストを突き詰める」ものづくりです。プロダクトの開発現場では、当初はデザインが革新的でも、製造上の制約やコスト・品質担保の関係で変更を迫られることがよくあります。前職場にはその課題を克服し、デザインアイデアと性能・品質を妥協せずに融合させる「デジタルモデラー」「デザインエンジニア」という職能があり、これが私の培ったメソッドでした。デザイナーとエンジニアの仲人役となる仕事をTOTOに浸透・定着させ、ものづくりのクオリティを高める。その実現に奔走する日々が始まりました。
デザイン本部
M.T
高等専門学校 機械工学科 2015年キャリア入社
新卒で自動車メーカーに入社し内装設計部門に7年在籍した後、地元の福岡へのUターンを考え始め、転職活動を行いました。TOTOへの入社を決めたのは、前職のスキルを活かしつつ社会貢献できる会社だと思ったからです。職業柄、さまざまなプロダクトデザインに触れてきたので、当時からTOTO商品の圧倒的な質感、丁寧な設計を知っていました。一方で、細部のディティールへのこだわり方など、車のデザイン開発と水まわり商品のデザイン開発との違いに課題を見つけることができる、自分の知見が活かせると感じたのです。「自分なら貢献できます」。選考の面接でそう話すと、「君、面白いね」と応えてくださる方がいて、その場で「ぜひその課題に取り組んでもらいたい」と言われました。このことから私は、自分の役割への使命感をもってTOTOに入社しました。
その役割とは「妥協せずにベストを突き詰める」ものづくりです。プロダクトの開発現場では、当初はデザインが革新的でも、製造上の制約やコスト・品質担保の関係で変更を迫られることがよくあります。前職場にはその課題を克服し、デザインアイデアと性能・品質を妥協せずに融合させる「デジタルモデラー」「デザインエンジニア」という職能があり、これが私の培ったメソッドでした。デザイナーとエンジニアの仲人役となる仕事をTOTOに浸透・定着させ、ものづくりのクオリティを高める。その実現に奔走する日々が始まりました。
これまでなかったメソッドの導入に、当初は特に開発部門のメンバーからは、抵抗を示され ることもありました。無理もありません。これまでの長い歴史の中で受け継がれてきたものづ くりを、否定するようにも見えたのだと思います。しかし、開発に携わるさまざまな社員に現 状課題などのヒアリングを重ねていき、「そのやり方よりも、いい方法があるのでは?」と 単刀直入に意見すると、「ではどうすればいい?」と徐々に耳を傾けてくれるようになって いきました。そして地道なヒアリング活動の後、妥協しなくても「美しいカタチ」が成り立 つことを実際に3Dでモデリングして「見える化」すると、共鳴する仲間が増えていったの です。そこで新職域である「デジタルモデラー」を立ち上げることになりました。そしてそ のプロセスを取り入れた最初の海外向けトイレ商品『ウォシュレット®RX』で、いきなり 国際的に権威ある『iF design award2019』*を受賞。美しさだけでなく堅牢性も評価されたこ とで、懐疑的だった開発のメンバーにも、この協業メソッドが浸透していきました。
*iFデザイン賞(ドイツ)は、全世界の工業製品等を対象に優れたデザインを選定する、国際的に認知されたデザイン賞。
この成功をステップに、私たちのデザインチームは全社に「デザインプロセス革新」を提言しました。浴室やキッチンなどすべての商品開発部門と業務協業範囲を拡大するとともに、開発チームとデザイナーチームそれぞれの強みや特徴に合わせてより美しさを追求するプロセスを試行錯誤しました。 お互いの得意分野を研ぎ澄ますことで高いレベルで協業し、デザインとテクノロジーの真の“融合”を図っています。お客様から「TOTOのクオリティは他では見たことがない」との声をいただくたびに、ミッションが達成できていることを実感しています。
私が選考面接時の約束を実現できた大きなポイントは、新しい取り組みにも前向きなTOTOの風土と、真に使う人の利便性を追求する圧倒的な技術力でした。そしてこの土台にある「良き品物を作る前に良き⼈を作る」というTOTOの思想です。こうした人間を中心に据えた経営があるからこそ、ポジティブに挑戦できるのだと感じています。これからもデザイナーの尖った発想をどんどん実現していきたいですね。
私は転職してTOTOへ入社しましたが、TOTOのようにお客様のため、品質のためであれば、どんな変化も恐れないメーカーはそうはない、と感じています。ご自身の個性や持ち味で「TOTOをこう変えていきたい」という志のある方はぜひ門を叩いてほしいと思います。
デザイン本部
高等専門学校 機械工学科 2015年キャリア入社
新卒で自動車メーカーに入社し、7年間内装設計部門の業務に従事。その後、TOTOに転職。デザイン本部に配属され、「デジタルモデラー」「デザインエンジニア」の職能をTOTOに浸透・定着させ、商品開発に取り組んでいる。
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