特集/インタビュー②

10坪でも自然の要素はすべて揃う 保坂猛建築都市設計事務所 ホームページへ

―― この自邸「LOVE HOUSE」や以前に拝見した「屋内の家+屋外の家」(『TOTO通信』2010年新春号)のように、保坂さんは「建築の内と外」をひとつのテーマとされているようですね。これには原体験のようなものが関係しているのでしょうか。
保坂 猛 祖父は農家で、子どもの頃、実家のまわりには田畑が広がっていました。敷地のなかに家がある、という環境ではなく、自然のなかにポツンと家があるような状況で過ごしていました。屋内と屋外はあまり意識せずに、移りゆく天候や季節、またそのときの気分によって遊び場所や遊び方を変えていました。
 最近では屋内で完結する活動が多くなっていますが、もう一度屋内と屋外の関係性を見直すことで、私たちを取り巻く環境や人と自然の新しい関係を発見できるのではないかと思います。それで敷地の大小にかかわらず、建物単体の内部空間だけでつくっていくよりも、屋内と屋外の両方があるような建物をつくりたいと考えています。共通するテーマとして「建築の内と外」をもってはいますが、そのつど答えの出し方は異なります。建物ごとに平面的に新しいもの、また建築として新しい部分をつくることができればいいなと思っています。
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