
駅前立地から緑豊かな住宅地へ移転した事例として、松本市の「ソラノ美容室」(写真7・8)が生み出した新しい空間を紹介する。ファッションに敏感な若年層を中心とするサロンを、駅前繁華街において8年経営してきたソラノ美容室が、あえて「隠れ家」的な空間として、住宅地に移転した。店とともに年月を重ね成長したお客を最上級のもてなしでお迎えし、ヘアデザインにとどまらずトータルビューティを提供。かけがえのないライフパートナーとしてのサロンづくりを目指した。サロン空間としては和モダンをコンセプトに、お客へ「最上質」と「非日常」を提供するための空間デザインを目指し、「明と暗」「白と黒」「低と高」「広と狭」と相反をちりばめ、ひとつの空間から次の空間に移り変わるごとに気持ちに触れる、そんな空間を表現している。





