特集4/ケーススタディ

シャンプーゾーンの改革

 従来シャンプーゾーンは「洗う」機能中心で、価格もスタイリングの従的存在であった。そのため、スタイリングゾーンの奥に位置し、機器もゾーンデザインも存在感がなかった。しかし、今「ヘアケア」という付加価値を創出し、ステージとして前面に押し出されてくると、ゾーンデザインもライティングも含め高度なものとなってきている(写真2~4)。
 さらには、「リラクセーション」という付加価値も付けた「ヘアケア&リラクセーションゾーン」(写真3)や、アロマや時間を楽しむ「ヘッドスパ」(写真5・6/注2)メニューへと深化し、機器とともにゾーンデザインも進化してきた。
 一方、ヘアだけにとどまらず、エステサロン専門店とは別に美容室や理容室でもスキンケア市場への取り組みが始まっている。

(注2) ヘッドスパ
直訳すると「頭の温泉」。温泉という言葉でイメージされるとおり、「ヘアケア」「頭皮ケア」「リラクセーション」の3つの要素を総合的に空間デザイン(環境)とともに提供するサービス。また、フェイシャルやハンドのケアとのコラボレートにより総合ケアメニューとして深化している。

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