マンションのリフォームは制約が多いうえ、特に築30年以上の築古物件では、「構造的に大幅な変更は無理なのでは」といった不安があったり、新しいわが家のイメージが描きづらかったりしませんか?
今回は、日本最大のインテリア実例共有サイト「RoomClip(ルームクリップ)」から、築古マンションリフォームで理想の暮らしを実現したchampetreさんにインタビュー♪築41年のマンションをリフォームし、ご夫婦+2人のお子さんと暮らしているchampetreさんが、昨年リフォームしたばかりのとっても素敵なおうちでインタビューに答えてくださいました。現状への不満や叶えたい理想があっても、なかなかリフォームに踏み出せない方必見です。
目次
2.制約も「自分たちらしさ」に変える!リフォーム時に困ったこと&解決アイデア
「リフォームをして感じたことは、やっぱり何気ない瞬間に居心地よく暮らせているということ。私の場合は照明が暮らしの中で果たす役割を重要視していて、心地いい暮らしを実現するためにも特にこだわりたかったポイントでした。間取り自体を変えたリフォームだからこそ、家具を配置したい場所に合わせて電気系統の増設場所も指定できたのがうれしかったです。リフォームをしなくても照明自体を変えることはできるけれど、場所などにこだわることでオシャレ度や居心地が全然違うと感じますね。照らしたいところに光を設置できるので、照明計画は重要です。」
「リフォームをして、家事もラクになったし、家族との時間も快適です。本当に何気ない、おのおのが好きなことをやっている時間が好きですね。LDKを大きくとったので、ひとりはダイニングにいて、ひとりはカウンターで本を読んでいて、ひとりはソファでごろごろして……。同じ空間にいるゆるやかなつながりが、おだやかでいいなと思います。」
「リビングの横に子ども部屋を設置し、子どもたちそれぞれの空間をつくりました。水色が姉の部屋で、ピンクが妹の部屋。まだ二人とも小学生なので、抜け穴で行き来しています。学校から帰ってきてからの動線が理想どおりうまくいって、ランドセルなどの子どもの物が散乱しなくなりました。帰ってきたらまずリビングに必ず来るというのもいいです。プライベート空間がありながら、家族との時間を大切にできる家になりました。」
プライベート空間がそれぞれにありながら、家族との時間も大切にできる家。そんな理想を叶えたchampetreさんのリフォームですが、築古マンションならではの制約もあったのだそう。リフォーム当時、特に困ったことと、その解決方法をお聞きしました。制約を、むしろ「自分たちらしさ」に変えたchampetreさんのアイデアは必見です♪
「分かれていたリビング・ダイニング・キッチンをバーンとぶち抜いたので、30帖程のLDKに。でも、排水穴の関係でエアコンの設置場所が動かせなかったんです。ですから最初は、ここにエアコンを付けたいならリビングとダイニングの間に壁を残さなきゃいけないと言われました。そこで『本棚みたいな感じにできないか』と相談したところ、これで解決。圧迫感も解消できて、便利な棚も増えて、あってよかったと思えるものになりました。」
「ダイニングに大きな本棚があるのですが、実はこの裏に私のベッドとピアノの空間があります。もともとここは和室で、窓がない部屋だったため扉を閉めると真っ暗でした。そこで大きな本棚を設置することで、LDKとほぼつながってるけど、一応プライベートな空間に変えています。ダイニングからは見えないけれどつながっている、というところがお気に入りです。」
「キッチンは、施工会社さんも悩んでいましたね。位置は変えられないし、築古物件ゆえのでっぱりがあったりして……。対応できるキッチン選びが難航しました。でも、いくつか見ていく中でTOTOのものなら設置できるということになり、見た目を一番重視したかった私たちも『これだ!』となりました。白に黒い天板の組み合わせが気に入っています。」
「キッチンは、サイズも対応してもらっています。冷蔵庫の位置の関係で、今時のキッチンより短くしたかったんです。TOTOのショールームで『カウンター全体は短くして、中央の作業スペースは広くとりたい』と話したら、『対応できます』と言ってくださりありがたかったです。短いですが、使い心地はまったく問題ありません。奥行があるので作業中も便利で、収納もたくさん。シンクは小さいけれど、食洗機があるので大丈夫。制約があったからこそ、自分が必要だと思うサイズ感にして、既製のサイズにとらわれなくていいんだと知ることができました。」
「わが家は、水まわりはすべてTOTOです。自分たちが気に入るデザインが、ショールームですべてみつかったんです。トイレは便器が床から浮いているフロートタイプで、掃除がしやすく見た目も素敵。お風呂は明るい雰囲気でダウンライトで落ち着いた感じもいれつつ、浴槽は掃除もしやすいキラキラの人工大理石のもの。思っていたものよりワンランク上のモデルの浴槽なのですが、こちらで良かったと思います。」
本棚を駆使したエアコン設置や、開放的な間取り。自分にとって使いやすいサイズのキッチンなど、いくつかの制約がありながら、それらをむしろ逆手にとってより良い結果に結び付けていたchampetreさん。条件をクリアすれば築古マンションでも間取り変更を伴う大規模リフォームは可能であり、家族みんなが理想の居場所を作りあげることができると教えてくださいました。リフォームをしたからこそ実現した快適な暮らしを、ぜひ皆さんも参考にしてみてくださいね♪
記事提供:
取材したユーザー:champetreさん
記事作成日:2022/9/29
※このページに書いてある内容は記事作成日時点のものです
リフォーム後の暮らしが見られる写真がいっぱい!
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