
「お風呂のサイズは何が正解?」とお風呂選びの際に悩む方は多いのではないでしょうか?この記事では、ユニットバスの一般的なサイズ、数字で表されるサイズ表記の意味や、快適な浴室空間を実現するポイントを解説。浴槽の広さや洗い場のスペースなど、失敗しないサイズ選びのコツや、おすすめのユニットバスもご紹介します。ぜひリフォームの参考にしてくださいね♪
目次

ユニットバスとは、浴室の壁・床・浴槽・天井などが一体となったバスルームのことです。現在はユニットバスが主流であり、ほぼすべての住宅でユニットバスが採用されているといわれています。
ユニットバスは、工場でそれぞれのパーツを製造して現場で組み立てます。そのため、在来浴室と比べて工期が短い場合が多く、お風呂が使えない期間が少なくてすみますよ。また、パーツがセットになっているため掃除がしやすく、気密性が高い点もメリットです。
■標準的なサイズ
(戸建て・マンション共に)0.75~1坪
■標準的な規格サイズ
戸建て…1216、1616など
マンション…1418、1620など
戸建てやマンションによって違いはありますが、ユニットバスのサイズは一般的に0.75坪~1坪が主流です。1坪は約3.3㎡、つまり2畳くらいの広さですね。
ユニットバスには規格サイズがあり、坪数でサイズを表記する方法のほかに、「1216」や「1616」など坪数に対応した数字で表記される場合があります。詳しくは後で解説しますので、そちらを参考にしてみてください。

一般的に、お風呂のサイズを表記する際は、「坪数」と「4桁の数字」の2種類が使われます。それぞれの表記方法からどれくらいのサイズかがイメージできれば、ユニットバス選びがしやすくなりますよ。
「坪数」は浴室の床面積を指します。建設図面で確認できる面積の広さに該当しますが、ユニットバスの壁の厚みは含まれません。たとえば、「0.75坪」や「1坪」といった表記が一般的です。大まかな広さをイメージするなら坪数表記が便利ですよ。
▼ほとんどの場合は下記のいずれかに該当する
0.75坪/1坪/1.25坪/1.5坪
「1216」や「1616」といった4桁の数字は、ユニットバスの内寸(内部の広さ)を示しています。たとえば「1216」と表記されていれば、ユニットバスのサイズは幅1200㎜×奥行1600㎜です。つまり、最初の2桁が浴室の奥行、後ろの2桁が幅を表しているのです。実際に使える空間を把握するなら、この数字を確認するのがおすすめですよ。
【例】
1216....幅1200㎜×奥行1600㎜
1616....幅1600㎜×奥行1600㎜
ユニットバスのサイズは、戸建てとマンションで違いがあるって知っていましたか?
戸建ては広いスペースが取りやすく、正方形に近い大きめのサイズのものが多いです。天井までの空間も高く取れるので開放感があり、足を伸ばしてゆったり入浴できるのが魅力ですよ。
一方、マンション用は奥行きの長い長方形になったタイプが多い傾向にあります。洗い場を広く確保できるので、小さなお子さまがいる家庭にはうれしいポイントですね。
【戸建て用の規格サイズ表】
| 坪数 | ユニットバスのサイズ | ユニットバスの内寸(奥行×幅) |
| 0.75坪 | 1216 | 1200㎜×1600㎜ |
| 0.75強 | 1317 | 1300㎜1650㎜ |
| 1坪 | 1616 | 1600㎜×1600㎜ |
| 1坪 | 1717 | 1650㎜×1650㎜ |
| 1.25坪 | 1620 | 1600㎜×2000㎜ |
| 1.5坪 | 1624 | 1600㎜×2400㎜ |
| メーターモジュール | 1618 | 1600㎜×1800㎜ |
※システムバスルーム シンラ(戸建住宅用)を参照
戸建て用のユニットバスの規格サイズは、坪数が併記されているケースが多くあります。これは、日本の住宅設計において、坪を用いて部屋の広さを表す文化があるからです。
とはいえ坪数表記ではサイズを細かく表すことが難しく、メーカーごとに数㎝単位で異なるバリエーションがあります。そのため、より正確な寸法を示すためにメーターモジュールが用いられる場合があります。
■メーターモジュールとは?
メーターモジュールとは、1mを基準にした設計寸法のことです。日本では伝統的に尺モジュール(3尺=約910m)を基準とした住宅設計がされてきましたが、最近ではメーターモジュールを採用することも増えてきています。1m×1mを1マスとして考えるので、尺モジュールに比べて広々とした空間設計が可能です。
1116、1216、1317など
0.75坪は狭い空間でも設置しやすく、1人で入浴するのにぴったりのサイズです。ただし、コンパクトなので、ちょっと窮屈に感じるかもしれません。足を伸ばして入浴したい場合は、もう少し大きめのサイズを検討してみるのもおすすめですよ。
1616、1717など
1坪はユニットバスの標準的なサイズです。1人で入浴する分にはゆったりくつろげる十分な広さですが、複数人だと狭く感じるかもしれません。家族構成に合わせて選んでみることをおすすめします。
1620など
1.25坪は親子での入浴や介護にも適したサイズです。浴槽にもゆとりがあり、ゆったりと入浴できますよ。洗い場も広いので、子どもと一緒に入っても窮屈さを感じにくく、家族で楽しむバスタイムにはぴったりです!
1624など
1.5坪は、複数人での入浴や介護に最適なサイズです。広々としているので、ゆったりとくつろげますが、1人で入るにはちょっと広すぎるかもしれませんね。家族が多い方や、将来的に介護が必要になりそうな場合におすすめのサイズですよ。
【マンション用の規格サイズ表】
| ユニットバスのサイズ | ユニットバスの内寸(奥行×幅) |
| 1216J | 1200㎜×1600㎜ |
| 1317J | 1300㎜×1700㎜ |
| 1318J | 1300㎜×1800㎜ |
| 1416J | 1400㎜×1600㎜ |
| 1418J | 1400㎜×1800㎜ |
| 1616J | 1600㎜×1600㎜ |
| 1620J | 1600㎜×2000㎜ |
※マンションリモデルバスルーム シンラを参照
マンション用のユニットバスの規格は、坪数を用いない場合も多くありますよ。マンションは建築上の制約が多く、空間の有効活用が求められるため、戸建て用よりもさらに坪数では正確なサイズを表しにくいためです。戸建て用と異なり、設置スペースに合わせやすいよう、サイズ展開が細かく設定されているケースも少なくありません。
お風呂のサイズは意外と簡単に測れますよ。上の図の①が幅、②が奥行を表しています。この内法寸法を測ると、今のお風呂のサイズがすぐにわかるでしょう。坪数が知りたい場合は、家の設計図面をチェックしてみてくださいね。
ユニットバスのサイズ選びで重要なポイントは、浴槽の広さと洗い場の広さです。ユニットバスのサイズをどう選んだらいいか迷ったときに参考になる、それぞれの基準を解説します。ぜひサイズ選びの参考にしてくださいね。
戸建てでは、一般的に「1216」「1616」のサイズが標準とされています。とくに1坪に対応する「1616」は奥行1600㎜×幅1600㎜で、足を伸ばしてゆったり入れるちょうどよい大きさです。一人でも家族でも使いやすいサイズ感が人気の理由。天井も高めに設計できるので、開放感もばっちりです。
一方マンションでは、「1418」や「1620」のサイズが一般的です。とくに「1418」は奥行1400㎜×幅1800㎜で、コンパクトながらも使いやすいサイズで人気があります。「1620」はさらに広く、親子での入浴にもぴったり!限られたスペースを効率よく活用したいならこちらのサイズをおすすめします。
| 浴槽の縦の長さ | 使用感の目安 |
| ~1000㎜ | 足を曲げて入浴 |
| 1300㎜~1600㎜ | 身長160㎝前後なら足を伸ばせる |
| 1600㎜~1800㎜ | 身長180㎝前後でも足を伸ばせる |
浴槽のサイズ選びは縦の広さがポイント!足を伸ばせるかどうかはもちろん、親子で入浴するかどうかも判断基準です。一人で使うことが多いなら、コンパクトなサイズでも十分かもしれません。しかし、10c㎝の違いでも使用感が変わってくるので、ゆったり入りたいなら少し大きめを選ぶのもおすすめですよ。
洗い場の広さは、お風呂全体の使い勝手に大きく影響する重要なポイントです。家族で入浴する場合や入浴介助が必要な場合は、1.25坪に対応している「1620」「1624」などを選べば快適に使用できますよ。
ただし、広いからよいというものでもありません。広ければそれだけ掃除の手間が増えたり、浴室内が暖まるまでに時間がかかったりします。あくまでも生活スタイルに合わせて選んでください。
「お風呂は毎日使うものなので後悔したくない……」とユニットバスのサイズ選びを決めかねていませんか?でも大丈夫!ここでは、ユニットバスのサイズ選びで失敗しないための4つのポイントを紹介します。
お風呂のサイズに「これが万能」というものはなく、それぞれにメリット・デメリットがあります。居住空間やライフスタイルを考慮し、最適なものは何かを考えて比較・検討することが大切なのです。
たとえば、大きな浴室はゆったりリラックスできる反面、冬場は寒く感じることもあります。反対に、小さな浴室は省スペースで経済的ですが、ちょっと窮屈に感じるかもしれません。家庭に合ったサイズを選ぶには、このバランスを考えると失敗しなくなりますよ。
まずは、家族で話し合ってみてはいかがでしょうか?
家族の人数や年齢構成も、ユニットバスのサイズを決める際の重要な要素です。小さなお子さまがいる家庭では、安全性と使いやすさを重視したサイズを選ぶ必要があります。親子で一緒に入ることを考えると、ゆとりのある浴槽を検討してみてくださいね。
また、高齢者がいる場合は、将来の介護を見据えた広めの浴槽選びが必要です。家族全員が快適に使えるお風呂を選ぶことで、毎日のバスタイムがもっと楽しくなります!
カタログを見ただけでは、お風呂のサイズがイメージしにくいこともありますよね。そんなときはショールームの訪問がおすすめです!実物を見ることで、サイズ感や使い心地を具体的にイメージできます。また、専門スタッフからアドバイスも受けられるので、自分のニーズにマッチしたお風呂が見つかるかもしれません。休日などを利用して、一度ショールームを訪れてみてはいかがでしょうか?
お風呂のサイズ選びに迷ったら、プロの業者に相談するのがおすすめです。専門知識を持った業者なら、あなたのライフスタイルや住環境にぴったりのサイズを提案してくれますよ。
さらに、設置に関する技術的なアドバイスも受けられるため、安心してリフォームを進められます。「こんなこと聞いていいのかな……」と遠慮せずに相談してみると、思わぬ解決策が見つかるかもしれませんよ!
さまざまなユニットバスのサイズがあるので、自分に適したものがわからないこともありますよね。ここでは、ユニットバスのサイズに関するよくある質問をまとめましたので、サイズ選びの参考にしてみてください!
A:はい、同じです。たとえば「1616」なら奥行1600㎜×幅1600㎜を表します。マンションは長方形タイプ、戸建ては正方形タイプが多い傾向にありますが、サイズの見方自体は変わりません。
A:大きな浴室はゆったりできるのが魅力ですが、デメリットもあります。たとえば、暖まりにくくて冬場は寒く感じるかもしれません。また、広いだけに掃除の手間もかかります。サイズ選びは、使い勝手も考えて決めましょう。
A:できます。たとえば、壁を取り払って隣の部屋と合わせたり、洗面所を浴室に取り込んだりする方法があります。ただし、建物の構造上の制約もあるので、に相談してみてくださいね。
100万~149万円が多い
お風呂のリフォームといえば、ユニットバス全体を交換するリフォームが主流です。リフォーム費用は、どのような浴室タイプにするかで変わってきます。元々ユニットバスだった場合は比較的費用を抑えられますが、従来の浴室からユニットバスに変更する場合は少し割高に。予算を立てる際は、この点も考慮してくださいね。
| 工事内容 | 工事日数の目安 |
| 浴室交換のリフォーム (在来浴室→ユニットバス) | 4~8日 |
| 浴室交換のリフォーム (ユニットバス→ユニットバス) | 2~6日 |
| 浴室と洗面所、セットでのリフォーム | 3~12日 |
浴室交換のリフォームであれば、長くても一週間程度で行えます。水が使えない時間も合計で1~2時間と短いので、日常生活への影響もほとんどありませんよ。ただし、工事期間中のお風呂をどうするかは、あらかじめ考えておくことが大切です。銭湯など近所の入浴施設を探してみるのがおすすめですよ。
TOTOのホームページでは、さまざまな条件を指定して実際のリフォーム事例を検索できます。費用やお風呂のサイズ、イメージなどを選択し、自分の希望に合わせて探せるので便利です。探しているうちに理想のお風呂のイメージが湧いてくるかもしれません。ぜひチェックしてみてください!
お風呂のリフォームを考えているなら、TOTOのユニットバスはいかがでしょうか?ここでは、とくにおすすめの2つの商品を紹介します。きっとあなたにあったユニットバスが見つかるはずですよ。
「シンラ」は、まるで高級ホテルのような上質な時間を過ごせるユニットバスです。
人間工学に基づいた「ファーストクラス浴槽」は、身体を優しく包み込み、一日の疲れを癒してくれます。肩や腰を温める「楽湯RAKU-YU-」機能や、気分に合わせて照明を調整できる「調光調色システム」も魅力的。毎日のバスタイムが特別な時間になること間違いありません。
記事作成日:2025/2/28
※このページに書いてある内容は記事作成日時点のものです
リフォーム後の暮らしが見られる写真がいっぱい!


お気に入りに保存しました