日々に癒しをくれるペット。愛犬、愛猫、愛鳥など、家族の一員であるペットたちと楽しく暮らせる家づくりやリフォームを実現したい!そう考えている方必見の今回の記事では、日本最大のインテリア実例共有サイト「RoomClip(ルームクリップ)」から、二匹の愛猫と幸せに満ちた暮らしをしているユーザーさんをご紹介します♪
ペットは大切な家族の一員。せっかくの新築やリフォームの際には「ペットと一緒に楽しく過ごせる家にしたい」ですよね。
今回は、RoomClipユーザーであるkaedeさんが猫と一緒に快適に暮らすためにした「家づくりの工夫」をご紹介!
2匹の愛猫、そして旦那様と暮らすkaedeさんの家には、楽しく遊べるキャットステップや使いやすい猫トイレなど、参考にしたいアイデアがいっぱいです。
2019年にkaedeさん宅にやってきた棗(なつめ)ちゃんと鈴(すず)ちゃん。
ブラウンの毛並みが素敵な男の子が棗ちゃんで、シルバーの毛並みが美しい女の子が鈴ちゃんです。
「二匹は同父兄妹です。男の子のなっちゃんは、甘えてふとんに入ってくるような子。隣でゴロゴロ寝てくれるんですよ。女の子のすずちゃんはクールな性格で、気が向いた時に甘えてきます。それがまたかわいいんですよね」
「キャットステップや階段で追いかけっこをして遊んでいるところなどもかわいくて、見ているだけで癒されます。行動や表情、動きなど、毎日本当におもしろい。この家は、人間も快適ですけど、ほとんど猫のための家と言ってもいいかもしれません(笑)」
そう笑いながら話してくれるkaedeさんの家は、確かに愛猫のためのアイデアが詰まった家です。
猫が楽しく暮らしやすく、自分たちもお世話をしやすいように。
ペットも飼い主も気持ちよく暮らせるこの家には、一体どんな工夫がされているのでしょうか。
猫との暮らしで多くの方が悩んでいる、ニオイや処理に困る「トイレ問題」。
kaedeさんは、2つあるトイレのうちのひとつを「猫と人間の共有トイレ」にすることで問題を解決しています。
「やっぱり以前の家では、トイレの置き場所に困っていたんですね。ニオイや片付けもそうだけど、猫が落ち着ける場所にトイレを置いてあげたかった。そこでトイレスペースを広めにとり、最初から猫トイレも一緒に置く設計にしてもらいました。猫ドアをつけて自由に入れるようにしています」
こうしたことで、猫砂をトイレに流す動作もスムーズに。換気もしっかりできるよう窓を設置しているので、猫も飼い主も快適なトイレが実現しました。
kaedeさんは新築でこの広いトイレを叶えましたが、間取り変更のリフォームをすることで、kaedeさんのようにトイレ空間を広くすることも可能です。もう少し手軽にリフォームをしたいという方は、トイレスペースの近くの壁紙を防臭効果のあるものに変えるのもいいですね。
水まわりをリフォームする際は、ペット専用の水飲み場をつくるのもオススメです。
kaedeさんは、ダイニング空間に猫専用の水飲み場を設置。実はここはもともと、当時9歳だった愛猫・楓(かえで)ちゃんとご夫婦3人で暮らすために建てられたこのおうちで、よく水を飲む楓ちゃんのためにつくられたスペースだったのだそう。
「楓は腎臓が悪い子だったので、よく水を飲んでいたんです。だから、飲みやすい場所でキレイな水をあげたかった。水を飲んでいる様子の確認もしたかったので、ダイニングに猫専用の水飲み場をつくりました。この写真は楓が水を飲んでいるところなんですが、とっても上手に飲んでいましたね」
楓ちゃんのために建てられたといってもいいこの家で、たくさん愛情を受けた楓ちゃん。約2年の日々をこの家で過ごしたのち、残念ながら亡くなります。
「当時はなんにもする気がおきなくていつも悲しかったけれど、SNSでできた猫友だちがコメントくれたり、なかには家に招待してくれた方もいたり。とても励まされ、『また猫を飼ったほうがいいよ』とすすめていただいたこともあり、また迎えようかなと思うようになりました。それで出会ったのが、棗と鈴なんです」
「楓の亡くなった頃と棗と鈴の誕生日が、実は近いんです。こんな子がいると棗をネットで発見して、主人と二人で見に行って、そしたら鈴もいて、その場で二匹をうちに迎えようと決めました。これは今しかないと思えましたね」
楓ちゃんとこの家で過ごした時間を大切にしながら、棗ちゃんと鈴ちゃんとの今を大切に過ごすkaedeさんご夫婦。
楓ちゃんのために作られた水飲み場では、今は棗ちゃんと鈴ちゃんが上手に水を飲んでいます。
ペットと過ごす家で大切なことのひとつに「窓辺からの景色」があるというkaedeさん。
「猫って外を見るのが好きな子が多いと思うのですが、以前住んでいたマンションは隣の建物との距離が近く、陽当たりもよくなかったんです。そこを改善したくて、窓の配置や陽当たりにこだわっています」
「外を眺めることができて、日光浴ができる窓をたくさん配置しています。朝はここ、昼はここと、それぞれお気に入りがあるみたいです」
そのうちひとつの窓辺では、今日も兄妹が外を観察中。春になれば、桜並木とそれを見に来る人がたくさん訪れるのだそう。一生懸命外の様子を見る棗ちゃんと鈴ちゃんの姿に、kaedeさんの願いが叶っている様子が伺えます。
1階にお風呂・洗面所・トイレといった水まわりがあり、2階にLDKがあるkaedeさんのおうち。さらにもう一層3階を設け、夫婦の寝室ともうひとつのトイレを設置しています。
「3階建てで縦長構造のこの家。以前住んでいたところは天井が低めだったので上下移動が難しく、猫が運動できるような空間にしたいと思って出来上がったのが今のかたちです。縦の吹き抜け部にキャットステップを設置しました」
「人間が使う階段もスケルトン階段にして、人も猫も移動がわかるような仕様にしました。二匹は隙間からこちらをのぞいたりして遊んでいます。吹き抜けのある2階~3階と追いかけっこをして、階段を使って降りてくることも。回遊できる家事動線ならぬ、回遊できる猫動線になっています(笑)」
さらにkaedeさんは、開き戸ではなく引き戸を多用することで「開けっ放し」が叶う家に。これにより、猫たちが家中を自由に行き来できる家が実現し、猫を飼っている人あるあるのひとつである「部屋にとじこめておくとかわいそうだからドアを少しあけておく」ことをしなくてもよくなりました。
ちなみにkaedeさんのご自宅は、大きな空間を一台のエアコンでまかなえるように計画されているため「冷暖房のエネルギーがもったいないからドアをしめておく」ということもなく、猫が自由に遊びまわれる開放的な家になっているのだそう。
元気に走り回るペットのためのリフォームのひとつには、すべりにくい床材を取り入れるなどのアイデアも。また、大空間を快適な温度にするために、断熱材のリフォームを検討するのもおすすめです。
「猫と暮らすのって、いいことだらけ」とkaedeさんは笑顔で話します。
「猫に会いたいから仕事を効率的に終わらせて帰るし、猫のために掃除を頑張る。猫が危険なものを食べてしまわないように食器もすぐ洗うし、猫のごはんのために朝もちゃんと起きる。夜は夜で猫と一緒に夜ふかしせず眠るから、人間の生活が規則正しくなるんですよ(笑)」
2020年から在宅ワークに切り替わったという旦那様も「たまにちょっかい出してくるけど、気持ちがやわらぎ、それが息抜きになっていい」と、猫との暮らしを存分に楽しんでいるのだそう。
「猫もこの家で暮らせてよかったと思ってくれてたらいいな」と、kaedeさんは言います。
キャットステップ、階段、使いやすいトイレに、居心地のいい窓辺ーー。kaedeさんご夫婦が「猫と楽しく暮らせるような場所にしよう」と思って建てた家では、今日も二匹の猫が自由気ままに遊びまわります。
そして、猫のためにと取り入れた太陽の光は、猫を見つめるご夫婦の笑顔を明るく照らしています。
記事提供:
取材したユーザー:kaedeさん
記事作成日:2021/8/31
※このページに書いてある内容は記事作成日時点のものです
リフォーム後の暮らしが見られる写真がいっぱい!
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