狭いと感じるのは間取りのせいかも!?
お風呂やトイレをリフォームするだけでなく、部屋の広さや位置といった「間取り」の変更も検討している方必見!日本最大のインテリア実例共有サイト「RoomClip(ルームクリップ)」から、リフォームでゆったりとくつろげる時間を過ごせる空間を手に入れたユーザーさんをご紹介します♪広さはそのまま、工夫をこらすことで手に入れた生活の様子を伺いました。
「2年間ほど、物件を探していました。マンション・新築・リフォーム済を含めて探しましたが、なかなかコレというものに出会えず……。そんなときに内覧したのがこの部屋で、ここからの景色に夫婦揃って一目ぼれしてしまったんです!」
今回お話を伺ったのは、RoomClipに上質な時間を感じさせる投稿をしているteracoyaさん。とても仲の良いご夫婦ふたりで、2019年からこのマンションに暮らしています。
「居心地のいい場所にしていこうね、と二人で話し、間取り変更を含めたリフォームをすることに。インテリアも、ホテルライクが好きな主人と、北欧風が好きな私の趣味をミックスして、二人が心地よい暮らせる空間を心掛けています」
そうゆったりと話すteracoyaさんは、なんだかこちらまでリラックスさせてくれる空気をまとっています。
リフォームの際は、お二人でしっかり話し合って業者さんとも打ち合わせを重ね、快適に過ごせる間取りを実現。オリジナリティあふれるその間取りの工夫ポイントや、おうちでどんな時間を過ごしているのかをお聞きしました。
こちらがteracoyaさん宅のリフォームBefore After。購入時にすでにある程度リフォーム済みだったため、トイレやお風呂などはそのままに、さらに「自分たちが暮らしやすい」工夫を重ねています。
なかでも今回注目したいポイントは以下の4つです。
①玄関近くの部屋を3分割し、それぞれ役割を持たせた
②夫婦ふたり分の書斎を新設し、プライベートスペースを確保
③ウォークインクローゼットのあった場所をパントリーに変更
④使いやすい洗濯動線を確保
さっそくそれぞれを詳しく見ていきましょう。
玄関のそばにあった6畳の洋室を、3つの空間に分割。玄関に一番近い空間はシューズクローク、その隣は夫婦共有のウォークインクローゼットにし、一番リビングに近い空間は旦那様の書斎にしました。
「玄関近くの空間を3つに分けたことで、帰宅動線、そしておでかけの際の動線もスマートになりました。帰ってきたら、まずシューズクローゼットに靴を置き、コート掛けにコートをかけ、洗面所で手洗いして、買い物したものをキッチンに片付ける。主人は帰宅してすぐクローゼットで部屋着に着替え、リビングに入ってきます。でかけるときはその逆で、とても便利ですね。主人の書斎にはテレビもあって、収納もとってあるので趣味のアイテムもそこに置いてあります。秘密基地のような感じで楽しそうですよ(笑)」
旦那様の書斎に加え、teracoyaさんの書斎もリフォームによってつくり出しています。リフォーム前はシンプルな収納だった場所に机となる板を設置し、teracoyaさんのパソコンやミシン、さらにアイロンなどのランドリーグッズを収納。十分な広さのプライベートスペースを確保しています。
「最初、業者の方は二人並んだ書斎を提案してくれたんです。それもありかなと思ったし、夫婦は仲がいいほうだと思うけれど、ひとりになれるスペースがあったほうがいいと思って今のカタチにしました」
この書斎、実はリビングの一角にあり、普段は扉を閉めているため見た目すっきり!パソコン用の椅子もきっちり扉の中におさまっています。収納だった場所に書斎を設けたことで、スマートに暮らせているのだとか。
「リビングに私のスペースができたことで、テレビもあるし、振り返れば大好きな景色も見ることができる。陽当たりもよく、きもちいい空間なんです」
先ほどご紹介した、3分割した元6畳のお部屋。この部屋に付いていたウォークインクローゼットは、実はキッチンの真裏にありました。現在は、出入口をキッチン側にリフォームし、パントリーに変身させています。キッチン収納が増え、使いやすい家事動線が生まれました。
「パントリーをつくることには、やっぱりこだわりがありました。調味料の在庫、お菓子、水、非常食。それから鍋やコーヒー、紅茶。ワインも収納しています。主人はハイボールやワインが好きなんです。ゆったりふたりでランチをできる日には、お昼からワインを飲んだりもしています」
洗濯機、そして物干しスペースの場所はリフォーム前の状態そのままに、その動線の途中に「セカンド物干しスペース」と「ランドリーグッズ置き場」を設けたことで、洗濯動線がよりスムーズになりました。
「洗濯ワゴンをリビングにある私のパソコンスペースの一角に置いたことで、動線が上手にできたと思います。この家に住むまでは、お洗濯は正直ストレスがかかるので好きではなかったんです(笑)。でも今は、動線もスムーズだし、ベランダから景色も見られて、洗濯が好きになりました」
窓枠に収納できるタイプのセカンド物干しスペース。外が寒い日などはここで干す作業をしているのだそう
自分たちの暮らし方をきっちり見つめ、落とし込んだ
お話を伺ううちに、ゆったりと心地よく過ごせる間取りを実現するために、teracoyaさんがいくつか工夫をしていたことがわかりました。そのうちのひとつが「リフォーム前に、自分たちの生活リズムや暮らしのイメージをしっかりと把握したこと」です。
「私たち夫婦の朝ご飯のタイミングは別々で、主人だけが先にキッチンカウンターで朝食をとります。私は丸テーブルの方で食べるんですね。ですから、カウンターの椅子はあえてひとつにしました。2つ置きたくなるところを冷静に見直して自分たちのライフスタイルに合ったカタチにしたことで、その分カウンター下の収納が増やすことができたんです」
イメージを可視化し、業者さんと共有した
一緒に映画やテレビを見る時間は欠かせないというお二人。テレビの設置場所は、マンションの柱が出っぱっていた部分に合わせて新たに壁をつくりました。その際、業者さんにイメージをきちんと擦り合わせるために、teracoyaさんがパソコンでデザイン画を作成して共有したのだそう。
「この壁部分だけでなく、キッチンや玄関なども、言葉だけでなく目で見て共有できるものを用意しました。おかげで満足のいく出来上がりになりました!」
取材中、書斎でお仕事をしていた旦那様も途中から参加してくれました。teracoyaさんと同様、やわらかな物腰で質問に答えてくれます。
「レイアウトは全部家内に任せていたんですが、率直にいって最初は『こんな大胆なリフォームは叶うのか』『そもそも使いやすいのかな』と思っていました(笑)。でも実際は、とても快適です!帰宅動線はスムーズだし、書斎ではプライベートを大事にできて、リビングでは二人の時間を大切にできる。お風呂上がりに二人でベランダでビールを飲んだり、映画を観て感想を言い合ったり。食事のあとにワインを飲みながらのんびりするのも好きですね」
そう話す旦那様に応えるように、teracoyaさんもこう続けます。
「私たちのリフォームは、ここだけはゆずらないという箇所と、もちろん、ここはちょっとあきらめようという箇所がありました。きっとこれからリフォームを考えている皆さんもそうなるとは思うのですが、私たちは何よりこの展望が気に入ったから、そのことを大事にしながらリフォームをしたんです。これからまた少しずつ手を加えて、もっと居心地のいい時間をつくっていくのが楽しみです」
リフォームは、ご家族で大事にされていることや時間を、大事にし続けていくためにおこなうもの。そう改めて感じるお話を聞かせてくれながら、おふたりは仲良く笑い合います。お互いを尊重し合い、大切にしているからこそ生まれた空間からは、今日も窓の外の風景が美しく広がっていました。
記事提供:
取材したユーザー:teracoyaさん
記事作成日:2021/7/27
※このページに書いてある内容は記事作成日時点のものです
リフォーム後の暮らしが見られる写真がいっぱい!
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