地域の絆　この街に住み続けたい　～津波の恐怖を乗り越えて～

Before

After

Before

After

Before

After

Before

津波で床高１Ｍまで完全に海水に漬かってしまった。このまま住み続けられるのだろうかと思っていた。

After

今年近くの高校に入学されたお孫さんが、「おばあちゃん！汗かいたぁ、お風呂入れて！」と夏休みの部活動の後に新しいお風呂に入りに来ていました。多分、息子が私を心配して、立ち寄るように孫に話しているのだろうと思います。 確かに津波は怖い経験でした。 ４４年間ここに住んできて始めて。 潮が渦を巻いて地区を流しているのを、がたがた震えながら眺めていました。涙は不思議と出ませんでしたね。 既に夫は亡くなり、ずっと一人暮らしだったので、ご近所の方は私がこの家を捨て、もう戻ってこないと思われていたようです。でも、この家は44年前に旦那と商売を始めようと決心して移り住んで来た場所です。漁網の販売や修理の商売をしながら暮らして来ました。今は商売は畳みましたが、浜（ハマ）の人たちの絆は強いです。もうご近所もかなり戻ってきていますよ。 リモデルして前よりずっと暮らしやすくなったし、やっぱり自分の住み慣れた家が一番。帰ってきて良かったと思います。 トイレに夜起きるようになってきたのですが、一階に寝室を動かして楽になった。 一階でほとんど生活するようになって楽になったなぁと感じます。 洗濯と炊事、洗面所が近いってこんなに便利だったんですね。 なんか前よりずっと暮らし易くなって、息子や皆さんに沢山面倒を見てもらって。幸せです。