
こちらの会議室(26㎡)では、人が多く集まった際に、 厚生労働省のCO2濃度の基準値1,000ppm以下を超えて、 1500~1600ppmなどといった高濃度に上昇してしまう問題がありました。 居室面積に合わせた全熱交換換気扇を設置していたものの、 利用人数に比べて換気量が不足していました。 ●換気量の計算 一般住宅と異なり、会議室のように単位面積当たりに 人が多く在室する場所では換気量の計算が必要となります。 建築基準法では、ひとりあたり毎時20m³以上、 感染症の観点からは毎時30m³以上が望ましいとされています。 ・新規取付の換気扇 毎時500m³ ・既存換気扇の弱運転 毎時40m³ 計540m³ →ひとりあたり30m³として、18人分の換気量を確保できました ●換気扇の選択 こちらの施設は、建物の断熱をしているため、 単なる換気扇でなく、全熱交換型換気扇(給気と排気を熱交換しながら換気する第一種機械換気扇)を採用する必要がありました。 「室内から排気する空気」と「外部から取り入れる空気」は、 熱交換器を通すことで熱を回収しているため、換気で空気を入れ換えても空調負荷を減らすことができます。 つまり、空調によりせっかくあたためたり冷やしたりした空気を、そのまま捨てずに済みます。 大型の換気扇は、天井に大きな開口をとる必要があり、 既存の点検口から搬入できる最大の大きさが制限されてしまいます。 ですが、三菱の業務用ロスナイ「SKU-50HC」を採用し、 十分な性能のものを選択できました。 ●騒音の問題の解決 換気量を増やす場合、ファンが風を切る音により、室内が騒がしくなってしまいます。そこで、下記の工夫をしました。 1)室内の吸い込み口 → グラスウールを貼った箱に、グラスウールの邪魔板で吸込音を削減した 2)室内への吸気ダクト → 消音ダクトにて換気扇の音を削減した 各エアコンの前に吹き出し口を設置した 3)室外に排気するダクト、室外から給気するダクト → 両方のダクトに消音ダクトを使用し、室外への排気で室内の話し声が外に出ないように工夫した ●人感センサー ・感知し自動的に運転開始 ・人が退出し感知しなくなった後も、1時間残留運転を続ける ●会議室利用時のみ運転 ・スイッチ入れ忘れによるCO2濃度上昇を防ぐ ・つけっぱなしによるエネルギーロスを防ぐ なお、こちらの会議室は弊社ナベカンモデルハウスを兼ねているため、ご見学が可能です。 ご希望のかたはお気軽にお申し付けください。 【リフォーム後の変化】 ・大人数で集まっても、CO2濃度が極端に上がることがなく、息苦しさや頭がぼーっとしたりすることが減りました ・騒音対策のおかげで、会議の時に換気扇の音が気にならずに、集中して話せるようになりました
公開日:2026年5月28日
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