150年の家　継承リモデル

古民家再生

築150年の古民家には、美しい木組みや自然素材等の伝統的な魅力が多く残されています。 しかし、断熱性・耐震性・バリアフリー性に課題があり、現代の暮らしには適していない面もあります。 こうした課題を解決し、古民家の魅力を大切にしながら、現代の生活にあった快適で安全な空間を提案しました。 〇玄関の設計 　築150年の古民家の玄関は、かつてロビー的な役割を担っており、約10帖もの広さがある。 　現代の暮らしでは広すぎるこの空間を、他の用途にも活用できるよう新たにレイアウト。 　歴史を感じさせる天井や梁などの意匠はそのまま活かしつつ、空間全体に調和するよう設計。 　さらに、現代的な使い勝手を考慮し、手洗い場をさりげなく設置してアクセントデザインとしても機能させた。 　また、バリアフリー化のため、造作の手すりを設置。 　 〇玄関や全体のデザイン 　今回のご希望は、「古民家の良さをイメージとして残し、次世代も住み続けられるよう再生リノベーション 　してほしい」というもの。 　ヒアリングを通じて、お好みに合わせて建具に格子を取り入れ、空間全体を統一感のある意匠でまとめた。 　手すりに関しても材質や意匠、性能にこだわり、既製品ではなく、桧の造作手すりとしました。 　古き良き趣を残しながら、暮らしに寄り添う玄関空間へ変貌を遂げた。