楽しく年を重ねる家

バリアフリー

■リフォームまでの経緯 70過ぎてもいまだ現役で会社を経営する施主様(女性)が、その先も元気に子や孫たちと一緒に暮らしていくために生活環境をどうにかしたいと考えました。施主様の親世代が建て各所で増改築を重ねてきた、築５５年の思い出がたくさん詰まった住宅。長年住んでいたことで老朽化が進んでいたことや、床下の湿気や冬の寒さ等の問題で当初は建て替え希望のご相談を受けました。 ■明るく、使いやすいLDK 予算面やコストパフォーマンスを考え、リモデルで夢をかなえることになりました。「一番日当たりのいい東南角にキッチンを作りたい」とのご希望から、元々は和室だった場所にキッチンを配置。そこから寝室、トイレ、浴室へと続く動線プランの可能性を探り、起床から出社、帰宅、食事、お風呂、家事等、就寝までの一日の生活を一緒にイメージし、プランを作っていきました。年に数回、総勢１１名のお子様ご家族が集うリビングは、元々壁を隔てて別室だった多目的ルームとつなげて広々としたLDKに。 ■寝室と水まわり 加齢研究の仕事に携わる娘様ならではのアイデアも取り入れ、将来車いす生活になっても大丈夫なスペースを確保するだけでなく、掃除機の電源コードをさすコンセントの位置を高くするなど細部まで様々なバリアフリー化を施しました。「一人でも不自由なく暮らせる家」を施主様ご家族とひとつのチームになって作ることができました。