熊本地震レポート
おもてなしの心で熊本地震避難者を守った民間運営施設
2016年4月に発生した熊本地震。避難所に指定されていない民間運営の施設や企業も、被災者の受け皿として大きな役割を果たしました。災害から1年。あらためて当時の状況を振り返り、これからの観光地と周辺地域のトイレのあり方について伺いました(取材時期は2017年4月)。
阿蘇熊本空港ホテル エミナース
最大で2千人の避難者を受け入れ。洋式トイレの必要性を痛感
「夜中が大変でした。停電で暗いため、的を外すのか、和式便器のまわりの床がひどい状態で。デッキブラシで一生懸命こすりました。踏んだ足で館内を歩かれると、衛生上も非常に心配でしたから」(中略)
「地震の教訓としては、予算が取れれば、今後すべて洋式化したいですね」
(全文は「おもてなしトイレ通信」で)
株式会社えがお
緊急時用ライフラインの確保によって一部社屋を被災者の緊急避難所に開放
震災の1年半ほど前に完成したばかりの社屋は、社員の命を守るビルとして耐震性にこだわった頑丈な造りで、非常用の大型発電機も備えていました。
そのため、14日夜、地震に慣れず、揺れの強さと暗闇におびえた近隣の人たちは、できて間もない新しいオフィスビルへ安全と安心を求めて集まり(中略)その人数はたちまち30名ほどに増えました。
(全文は「おもてなしトイレ通信」で)
道の駅阿蘇
避難所や仮設トイレの和式便器が使えず困っている人たちにトイレを開放
仮設トイレ(和式)が3基到着したので、外の既設トイレはロープを張って閉鎖しました。(中略)
ところが、ロープをくぐり既設トイレを使う人が後を絶ちません。聞くと、避難所になっていた向かいの小学校や病院に避難していた人たちでした。
(全文は「おもてなしトイレ通信」で)
道の駅あそ望の郷くぎの
施設敷地内の湧水をくんで水洗用に使用被災中の地元住民のトイレとして活用された
地震直後から建物倒壊を恐れた地域の人たちが、この駐車場で車中泊をするために集まりだし、すぐに満車状態になりました。(中略)
トイレは、地域の消防団のメンバーが、湧水をタンク付きトラックでトイレまで運び、(中略)ほぼ問題なく使えました。
(全文は「おもてなしトイレ通信」で)
熊本地震避難所から見えてきたトイレの課題
熊本地震後の2016年7月、TOTOも参加する学校のトイレ研究会は、地震による被災地を訪ね、アンケート取材を実施しました。地震直後は、食事や寝具、冷暖房などのすべてを上回ってトイレが不便だったことがわかり、和式はやはり使えないことが明らかになりました。
避難所生活をされている方101人に聞きました
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地震直後に避難所で不便に思ったことは?
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避難所の既設トイレで困ったことは?
トイレについて、避難者の困りごとを一言でまとめると
「和式トイレ」は使えない
詳しい内容は、
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- Vol.1 飲食店特集
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