「鹿児島県立鹿児島南特別支援学校」は、人口増加に伴う従来施設の狭隘化や高等部未設置などの課題を解消するために鹿児島県農業試験場跡地に、総床面積16,000㎡の学び舎として新設。トイレも共生社会の実現に資する学校環境にふさわしい、さまざまな障がいに応じる細やかな配慮が施された設備・仕様を実現している。

建築概要

所在地 鹿児島県鹿児島市西谷山2-5-3
施主 鹿児島県
設計 東条・ゲンプラン・設備共同プラン設計共同企業体
施工 南生・林・三和特定建設工事共同企業体(管理棟)
渡辺・久保・米盛 特定建設工事共同企業体(教室棟1)
阿久根・丸福・ユーミー特定建設工事共同企業体(教室棟2)
内村・森山(清)・中央 特定建設工事共同企業体(体育館棟)
堀之内・木落 特定建設工事共同企業体(プール棟)
敷地面積 23,884.75㎡
建築面積 10,925.98㎡
延床面積 12,733.00㎡
階数 地上2階
構造 鉄筋コンクリート造、一部木造、鉄骨造
竣工年月 2023年2月

特長

建物の特徴

「鹿児島県立鹿児島南特別支援学校」は、鹿児島市南部地区の人口増加に伴う従来施設の狭隘化や高等部未設置などの課題を解消するため、鹿児島県農業試験場跡地に新設された。小学部から高等部の医療ケアが必要な重度重複障害、肢体不自由、知的障がいのある児童生徒の教育、さらに、大学病院に入院中の子供たちの訪問教育など実態に応じた教育課程が設けられている。校内には看護師が常駐する医療的ケア室もあり、各教室には空調と1F教室には床暖房を導入。また、時代の要請を踏まえた多様な指導内容に対応可能な作業学習室などもあり、児童生徒が自立や社会参加に向けて多彩な学びができるように学校環境を整備している。さらに、地域住民との交流の場として、共生社会の実現に資する施設を目指している。

トイレの特長

1Fには、肢体不自由、重複障害のある児童生徒の教室を配置。トイレトレーニングの重要性を鑑み、2つの教室の間にトイレを設置、両方の教室からも行き来できるようにしている。教室トイレの大便器の両側には、はね上げ手すりや前方ボード(はね上げタイプ)などが設置され、手洗器は車いす使用者が使用しやすい形状の器具を採用。さらに、すべてのトイレに汚物流しも備えられている。男女トイレには、身体を洗うことができるシャワー付きのブースや、高さの異なる洗面カウンター(H=750mm、650mm)を設置。また各教室には手洗器を備えており、1F教室には、高さが調整できる車いす対応洗面を、2F知的障がいのある児童生徒の教室には、ステンレス製の流しが採用されている。

採用商品

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