「金沢美術工芸大学」は、金沢の新たなシンボルとなる"開かれた美の探求と創造のコミュニティ"を基本コンセプトとして、旧金沢大学工学部跡地にキャンパスを移転。水まわりも、来校者の利用が多いと想定される美術館・図書館に機能分散トイレを設置するなど、大学全体でさまざまな使用者に配慮している。

建築概要

所在地 石川県金沢市小立野2-40-1
施主 金沢市
設計 SALHAUS・カワグチテイ建築計画・仲建築設計スタジオ
施工 真柄・トーケン・兼六・北川・鈴木特定建設工事共同企業体
城東・ウィルビー・本田特定建設工事共同企業体
敷地面積 47,275㎡
建築面積 18,621㎡
延床面積 37,357㎡
階数 地下1階、地上3階
構造 鉄骨コンクリート造、一部鉄骨造
竣工年月 2023年7月

特長

建物の特徴

美術・工芸・デザインの分野における個性豊かな教育と研究に取り組む「金沢美術工芸大学」は、1946(昭和21)年に、金沢美術工芸専門学校として開学。このたび、旧キャンパスの老朽化や増改築による非効率化、作業や収納スペースの不足、近年の芸術活動の多様化といった課題を解消すべく移転を計画。建物は、専攻を問わずに利用できる「共通工房」を中心とした制作エリアを集約し、学生が集中して自由に創作できるコミュニティ空間を整備。また、学生の活動や制作作品を気軽に鑑賞できる展示スペース「アートコモンズ」をキャンパスの随所に配置することで、作品の展示や合評のスペースとして利用できる環境を実現。金沢の新たなシンボルとなる"開かれた美の探求と創造のコミュニティ"が生まれた。

水まわりの特長

学生は、共通工房や専攻ごとの工房などキャンパス内を移動しながら活動しているため、学生の使用シーンとメンテナンスに配慮して、交通の要所となるような出入口近くや階段の近くにトイレをまとめて配置。またインクルーシブな存在となるべく、大学全体で使い勝手に配慮された水まわりを追求。トイレの在り方は、設計当初から大学と金沢市、設計との間で議論・検討を重ね、最も来校者の利用が多いと想定される美術館・図書館は積極的に機能分散を行った。さらに、学生はモノの持ち運びや着替えが多いため、多目的に使用できるトイレとして「広トイレ」を男女トイレとは別に1ヶ所設置。また、工芸や彫刻を行う学生が、汚れをすぐ落とせるようシャワールームを完備している。

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