福岡県みやま市では、高田町にあった4つの小学校を統合し、「みやま市立高田小学校」として2023年度に開校。木のぬくもりを大切にした校舎内の環境にふさわしい水まわりを実現。環境や衛生性に配慮された器具の採用や性的マイノリティの利用を視野にトイレサインを検討するなど、皆が安心して利用できる水まわりとなっている。

建築概要

所在地 福岡県みやま市高田町下楠田1443
施主 みやま市
設計 株式会社 柴田建築設計事務所
施工 <建築>株式会社柿原組
<電気>株式会社中原電工
<機械>九洗・西管特定建設工事共同企業体
敷地面積 34,872.83㎡
建築面積 2,218.40㎡
延床面積 4,830.24㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修・増築)2023年3月

特長

建物の特徴

福岡県の南部に位置し、2007(平成19)年に3町が合併して誕生した「みやま市」では、子どもたちの学びやすい環境作りのため、学校の再編が進められてきた。みやま市高田町には「岩田小学校」「江浦小学校」「開小学校」「二川小学校」の4校があったが、少子化に伴って児童数が減少したことにより統合を決定。新たに地名を冠した「みやま市立高田小学校」として2023年度に開校した。校舎は、旧二川小学校の教室北棟および南棟の改修と同時に、管理棟および渡り廊下棟を増築。外壁に正方形を「4つ」組み合わせた模様がデザインとして取り入れられ、正面玄関の柱には旧校のイメージカラータイル(青・白・紫・緑)が埋め込まれるなど、4校統合をイメージしたデザインとなっている。

水まわりの特長

木のぬくもりを活かした校舎内の環境に調和した水まわり。既存建屋の改修と新築のハイブリッド工事においては、既存配管の撤去とそのための穴開けや補強に特別な工夫がなされた。トイレのサインは、性的マイノリティの利用を視野に検討。原色を使用せず、色調を落とし、青、赤といったイメージがはっきりと分かれる色使いを避けている。水まわりの設備は、節水型のパブリックコンパクト便器・フラッシュタンク式や自動洗浄小便器、水の止め忘れを防止し、非接触で使用できる自動水栓を選定するなど環境への配慮が充実。さらに、いつでも手洗いできるよう教室内や廊下に、手洗いコーナーを設置。ここにも自動水栓を採用し、衛生面においても安心して利用できる設備が整えられている。

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