「ふじかげこども園」は、0歳から5歳児までを保育する、佐賀県佐賀市の幼稚園型認定こども園。このたび、道路を挟んで2つに分かれていた旧園舎が、ひとつの園舎になり新設された。大きな家のような存在であることをコンセプトに、トイレもできるだけ子供たちにとって明るい場所となるように設計されている。

建築概要

所在地 佐賀県佐賀市高木町11-12
施主 学校法人藤影幼稚園
設計 エムデザインスタジオ
設計協力 宮地建築設計事務所
構造設計 向井建築構造計画
施工 株式会社 中野建設
敷地面積 1,133.80㎡
建築面積 722.82㎡
延床面積 1,065.56㎡
階数 地上2階
構造 鉄骨造
竣工年月 2022年7月

特長

建物の特徴

「ふじかげこども園」は、"一人ひとりのこどもの心を大切にする保育"を教育目標とし0歳児から5歳児までを保育する、佐賀県佐賀市の幼稚園型認定こども園。このたび、道路を挟んで2つに分かれていた旧園舎がひとつの園舎になり、大きな家のような存在であることをコンセプトに新設された。建物の配置は、プライバシーを確保するために道路側に建物をコの字に配置し、中庭の園庭に対しては、優しくカーブを描くようなデザイン。インテリアは、桜の無垢材の床をはじめ、木製建具などできるだけ木材を使用。さらに各保育室のサインは、木工作家の作品で施設のイメージにあう意匠となっている。家庭のような温かいこども園にふさわしい園舎となった。

水まわりの特長

暗い場所になりがちなトイレを、できるだけ子供たちにとって明るい場所になるように、採光が入る最も明るい位置にトイレを配置。トイレに行くことが前向きなこととなるようにという思いが込められている。空間も優しく開放的なイメージになるように設計し、こども園にふさわしい器具を完備。また、玄関の横には、トイレまで行かずにだれでも手洗いができるよう、自動水栓と自動水石けん供給栓付きの手洗い専用のスペースを設置。職員が玄関から室内に入ってくる際によく使用されている。トイレのレイアウトに関しては、TOTOテクニカルセンター福岡が図面提案を行い、器具の選定やさまざまな配慮に活かされている。

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