「香芝市立香芝東中学校」は、ユニバーサルデザインの考え方を生かした、だれもが過ごしやすい学校づくりを目指している。2020(令和2)年、性の多様性への対応や災害時の避難所としての役割など、多様なニーズに配慮したトイレ改修を実施。多方面から収集した情報を参考に、だれもが快適に利用できるトイレを実現した。

建築概要

所在地 奈良県香芝市真美ケ丘2-12-27
施主 香芝市
設計 株式会社尾川建築設計事務所
施工 株式会社豊国
敷地面積 29,592㎡
建築面積 1,964㎡
延床面積 4,802㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2021年3月

特長

改修の経緯

1984(昭和59)年、香芝市東部に市内で第3番目の中学校として新設された「香芝市立香芝東中学校」。ユニバーサルデザインの考え方を生かした、だれもが過ごしやすい学校づくりを目指しており、2020(令和2)年4月から、性の多様性やアレルギーのある生徒への配慮として、生徒自身が選択できる性差の少ない制服へデザイン・素材を一新。同年度に実施されたトイレ改修は老朽化対応に加え、性の多様性への対応や災害時の避難所としての役割など、多様なニーズに配慮した改修案を検討。特に性的マイノリティに配慮したトイレを導入した学校事例が少なく、TOTOが開催する定期セミナーの活用や他県の自治体へ直接足を運び施工事例を視察するなど、多方面から収集した情報を参考にトイレ改修が実施された。

トイレの特長

校舎北トイレは、男女別トイレと男女共用で利用できる多機能トイレ(1F)、だれでもトイレを(2・3F)を併設し改修。トイレ空間の入口は1ヶ所とし、使用するトイレは中で選択できるレイアウトされ、特にだれでもトイレの利用が不自然にならないよう廊下からの視線に配慮された。トイレ内はプライバシー配慮として音姫(トイレ用擬音装置)やチャームボックス、トイレ内で安心して着替えられるようフィッティングボードも設置。また、改修前はトイレ内に荷物を置くスペースがなく、移動教室の合間に立ち寄る生徒が、トイレ前の廊下に直置きしている光景が見られたため、荷物を持ち込めるようすべてのブースに書類棚とフックを設置するなど、だれもが快適に利用できるトイレに改修されている。

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