三重県は「三重県立学校施設長寿命化計画」に基づき、県内高等学校のトイレ改修を進めており、「三重県立みえ夢学園高等学校」の改修もその一環である。和式便器を洋式便器に変更し、ドアレスのトイレ入口には、三重県産材のアール形状壁を採用。さらに「みんなのトイレ」として個室完結型のトイレを複数設置するなど、だれもが快適に利用できるトイレが実現している。

建築概要

所在地 三重県津市柳山津興1239
施主 三重県
設計 森本建築事務所
施工 安濃建設株式会社
敷地面積 16,521㎡
建築面積 1,055㎡
延床面積 2,853㎡
階数 地上3階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2021年11月

特長

改修の経緯

三重県は「三重県立学校施設長寿命化計画」に基づき、2024(令和6)年までに県内62校の県立学校のトイレ改修を予定し推進。20年後も快適に使えるトイレを目指し、耐久性・衛生性・快適性・省エネ性・メンテナンス性を考慮した改修を実施している。「三重県立みえ夢学園高等学校」の改修もその一環である。いままでの和式便器中心のトイレは汚れやすく、外国籍の生徒になじみがなく使用しづらいなどの問題があり、さらに、多様性に配慮したトイレの要望に対応したいという思いから、改修を計画。今回の改修では、すべて洋式便器に変更、さらに個室完結型のトイレを複数設置するなどの対策により、だれもが快適に利用できるトイレが実現している。

トイレの特長

男子、女子トイレとも、限られたスペースの中で改修。アプローチにアール形状の壁を使った入口には三重県産材を活用。衛生性に配慮したドアレス仕様でありながら、通路から直接トイレの中に視線がはいらないように配慮している。大便器ブースは、仕切り壁を天井まで立ち上げ個室感を高め、照明をそれぞれのブース内に設置するなどして、明るく安心して利用できる。さらにすべての大便器にはウォシュレットを設置した。1F昇降口付近には、「みんなのトイレ」として、手洗いを備えた個室完結型ブースを5ブース用意。車いす使用者やオストメイトが利用できるバリアフリートイレも完備された。個室で落ち着いて利用できるほか、男女共用で使える性の多様性に配慮したトイレとなっている。

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