三重県は、「三重県立学校施設長寿命化計画」に基づきトイレの洋式化を進めている。その一環として「三重県立四日市高等学校」のトイレ改修が実現、和式便器を洋式便器に変更した。また、みんなのトイレを増設し、さまざまな身体状況や性の多様性に配慮。さらに衛生面に配慮して非接触の器具を選択するなど、使い勝手や快適性を向上させる改修が行われた。

建築概要

所在地 三重県四日市市富田4-1-43
施主 三重県
設計 公益財団法人三重県建設技術センター
施工 <建築・電気>株式会社岩田組
<設備>北勢電気株式会社
敷地面積 46,313㎡
建築面積 1,390㎡(2号館)、299㎡(3号館)
延床面積 4,207㎡(2号館)、556㎡(3号館)
階数 地上3階(2号館)、地上2階(3号館)
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2021年10月

特長

改修の経緯

三重県は「三重県立学校施設長寿命化計画」に基づき、2024(令和6)年までの予定で県内62校の県立学校を対象に、耐久性・衛生性・快適性・省エネ性・メンテナンス性を考慮したトイレ改修を推進。その一環として「三重県立四日市高等学校」では、今回の改修により快適に利用できるトイレ改修が実現した。いままでの和式中心のトイレは汚れやすく不衛生であったため、すべて洋式便器に変更、さらに1F昇降口に近いトイレには、男子・女子トイレそれぞれに、みんなのトイレを増設。3号館特別教室棟にも、みんなのトイレとして仕様の異なる個室完結型の個室トイレを複数設置し、選択して使用することが可能となるなど、着替えや性の多様性に配慮したトイレの使用に対応している。

トイレの特長

男子・女子トイレとも、衛生面に配慮して入口ドアを設けず、さらに通路から直接トイレ内が見えないようにプランニングしている。また、洗面コーナーの鏡は、視線の入り込み対策と洗面コーナーでの滞留を防ぐために設置せず、身だしなみは出入口付近の全身鏡で確認するようになっている。さらに、衛生的な手洗いができるよう洗面コーナーの水栓は、非接触で水の出し止めできる自動水栓を採用。大便器ブースは、間仕切り壁を天井まで立ち上げ、照明をそれぞれのブース内に設置するなど個室感と防犯性を高め、明るく安心して利用できるトイレとなった。また、すべての大便器にウォシュレットを採用するなど、居住環境に近いトイレを目指して改修がなされ、使い勝手や快適性が向上している。

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