岩塚製菓株式会社 長岡工場

建物の特徴

"お米のおいしさ創造企業"として、原料に国産米100％を使用して品質・鮮度第一主義の米菓を製造販売する「岩塚製菓株式会社」。全国に10支店、新潟県長岡市内と北海道に合計9つの工場を擁する。このたび、既存工場の老朽化対策と生産性向上を図るため「より安全安心な商品づくりと、従業員の働きやすさを考える」をコンセプトに長岡工場の増築計画が実施された。各工場と同様に、衛生ガイドラインのHACCP（ハサップ）を基礎とし、食品の安全を確保するための国際規格であるISO22000の取得を推進。特に岩塚製菓独自のより厳格な衛生管理基準を策定、工場内は清浄区から屋外まで5段階のゾーンに分けられ、各ゾーンをまたぐ移動の際にも厳密なルールが設けられている。

水まわりの特長

トイレ空間を含む衛生管理においてもISO22000の対策を実施。工場内はゾーンごとに色分け、衛生管理基準が視認できる。また、岩塚製菓独自のプランとして、トイレと廊下をつなぐ場所に緩衝区域として洗面コーナーを設け、それを境に壁と床の色を変えることで、従業員が清潔に関する意識を視覚的に認識できるように工夫している。さらに、その奥の前室には靴を脱いで入り、靴下でトイレ個室に向かい、個室内では専用サンダルを使用。手順を統一し、従業員がストレスなく迷わず衛生管理基準を順守できるよう、人の行動に沿って機器の選定と配置を行い、適切に動線を設計。今後行われる予定の建て替えや改修の際には、今回の考え方を踏襲し、商品の安全安心と従業員の働きやすさを実現していく。