「四日市市役所」のトイレは、経年劣化が著しかったことから、このたび大規模な改修が行われた。トイレの乾式化やバリアフリー化を実施。みんなのトイレの新設やひろびろブースの設置など、ユニバーサルデザインの強化に取り組んだ。BCP対応や感染対策なども施され、今後の市内の公共施設のトイレ改修の際のモデルプランとなる。

建築概要

所在地 三重県四日市市諏訪町1-5
施主 四日市市
設計 有限会社アイ・エス建築企画
施工 <建築>株式会社久志本組
<設備>桜工業有限会社
敷地面積 7,578㎡
建築面積 1,872㎡
延床面積 22,755㎡
階数 地下2階、地上11階
構造 鉄骨鉄筋コンクリート造
竣工年月 (改修)2020年12月

特長

改修の経緯

「四日市市役所」のトイレは、昭和47年の庁舎建設以降、大きな改修をしておらず、経年劣化が著しかったことから、このたび、配管・衛生器具・トイレブースなどを改修。設備仕様を見直し、トイレの乾式化やトイレ出入口の段差解消を目的としたバリアフリー化を実施。みんなのトイレの新設やひろびろブースの設置など、ユニバーサルデザインの強化に取り組んだ。さらに、性的マイノリティの方への配慮として、みんなのトイレのサインに「ALL GENDER」と掲示するなど、多様な利用者への配慮に取り組んでいる。また、節水器具の採用により水道料金の大幅な削減にも寄与した。BCP(事業継続計画)対応や感染防止対策にも力を注ぎ、今後の市内の公共施設のトイレ改修の際のモデルプランとなるよう計画された。

トイレの特長

来庁者が多い1~3Fフロアについては、東西のトイレにだれもが利用できる『みんなのトイレ』を設置。また、西側トイレの4~11Fにおいても、車いす使用者やベビーカーを使用した乳幼児連れにも利用できる『ひろびろブース』を設置している。衛生上の観点から和式便器から洋式便器への取替えを実施、あわせて温水洗浄便座を採用。高齢者や障がい者の利用に配慮して、すべての大便器ブースに手すりを設置している。さらに、市役所のBCP対応として万一の際の機能確保を考慮、水の力で発電する「自己発電タイプ」の器具による停電時対応を図った。また、非接触の大便器自動洗浄システムや自動水石けん供給栓などによる感染対策なども施され、市民が安心して使えるよう細やかな配慮がされたトイレとなった。

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