「岐阜県庁舎」は老朽化や執務スペースの狭隘化に加え、災害対策の中枢拠点として十分に機能できる耐震性が満たされていないことから建替えを実施。地上21階の行政棟では、来庁者や職員が快適に使用できる水まわりを整備。さらに、さまざまな機能を備えたバリアフリートイレを各階に配置し、だれもが安心して利用できるよう配慮している。

建築概要

所在地 岐阜県岐阜市薮田南2-1-1
施主 岐阜県
設計 日建・大建・岬 設計共同体
施工 <建築>前田・大日本・TSUCHIYA・岐建 特定建設工事共同企業体
<電気>東光・川北・ホクエー・杉浦 特定建設工事共同企業体
<空調>三建・須賀・朝日・二葉 特定建設工事共同企業体
<衛生>川崎・戸島・岡田 特定建設工事共同企業体
敷地面積 158,561㎡
建築面積 7,637㎡
延床面積 68,329㎡
階数 地上21階、塔屋2階
構造 鉄骨造
竣工年月 2022年12月

特長

建物の特徴

「岐阜県庁舎」は、1966(昭和41)年に竣工した旧庁舎の老朽化が進んだため、「安全で安心な県民の暮らしを守る県庁舎」「県民が集い親しまれ、地域の魅力を発信する県庁舎」「環境やライフサイクルコストに配慮した県庁舎」の3つの基本方針をもとに建替えを実施。新庁舎は地上21階の行政棟と地上6階の議会棟で構成。行政棟は、1Fから3Fは来庁者エリア、4Fから19Fは執務エリア、20Fにはだれでも入れる展望ロビーが配置され、岐阜の山々や清流、街並みを一望することができる。また、内装には岐阜県産の木材やタイルが要所に使用され、温かみがありながら岐阜らしさが表現された設えとなっており、豊かな自然と伝統文化に彩られた「清流の国ぎふ」の象徴となる新庁舎が完成した。

水まわりの特長

今回の建替えでは、基本方針をもとに、主に、来庁者や職員が快適に使用できる水まわりを検討。大便器や小便器は、清掃性に優れた壁掛型の器具を採用。来庁者エリアには1ヶ所ずつ手すりを設置し、さまざまな身体状況の利用者に配慮している。また、大型ベッド設置のトイレやオストメイトに配慮したトイレ、幼児用小便器などの乳幼児連れに配慮したトイレなど、多様な機能を備えたバリアフリートイレを行政棟全体で7種類27ヶ所を用意し、利用者が必要に応じて、自由に選択して使用できるよう配慮している。また、1Fに設けられた保育施設「ぎふっこ保育園」では、衛生面に配慮し、教室内だけでなく外からの出入口にも手洗い場を設置するなど、子供たちの成長を見守る水まわりが整えられている。

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