静岡県の島田市では、築約60年の旧庁舎を免震構造を採用した新庁舎へと建替えた。トイレは、男女トイレのほかに優先トイレを各階1ヶ所ずつ設置。また性別によらずだれでも利用ができる共用トイレや乳幼児連れの配慮なども充実させ、訪れるさまざまな利用者への配慮を行き渡らせている。

建築概要

所在地 静岡県島田市中央町1-1
施主 島田市
設計・監理 株式会社石本建築事務所
施工 <建築>木内・大河原・アーク東海特定建設工事共同企業体
<電気>シズデン・髙橋電気工業・暁電工特定建設工事共同企業体
<空調>菱和設備・特種東海フォレスト・名取サービス特定建設工事共同企業体
<衛生>エクノス・森下商事特定建設工事共同企業体
敷地面積 13,117.48㎡
建築面積 3,462.47㎡
延床面積 11,263.79㎡
階数 地上4階
構造 鉄筋コンクリート造
竣工年月 2023年8月

特長

建物の特徴

静岡県中部に、豊かな自然環境を背景として発展してきた島田市。このたび "人がつどい 文化がうまれ まちがつながる みんなの広場"という基本理念に基づき、築約60年の旧庁舎の敷地に隣接して、新庁舎が建替えられ開庁した。アクセスのしやすい1・2Fに市民利用の窓口を集中配置。3Fは市長室のほか、災害対策室、危機管理課を集約。4Fは議場や議員控室等の機能を集中させている。2~4Fのフロア中央には、階段を兼ねた吹き抜けが設けられ、上下階の空間のつながりや⾃然通⾵、⾃然採光を取り込み、省エネルギーに配慮。また大地震への対策として免震構造を採⽤。さらに、浸⽔想定をクリアするため1F床面を敷地⾯から50cmかさ上げするなど、災害発生時にも、行政機能を維持継続できる対策がなされている。

トイレの特長

トイレは、各階の西側と東側に2ヶ所ずつ配置。特にエントランスホール近くの1F西側トイレは、器具数や機能性を充実させて、スムーズに利用ができるように配慮。また、男女トイレのほかに優先トイレを各階1ヶ所ずつ設置し、階ごとに収納式多目的シートやオストメイトに配慮した汚物入れ、乳幼児連れに配慮した器具を完備して、建物全体でバランスよく機能分散させている。また、性別によらずだれでも利用ができる共用トイレも、各階西側トイレに設置。機能や広さなどのバリエーションを持たせ、建物全体では5ヶ所設けられている。さらに、親子トイレや授乳室を、市民窓口が集約されている1Fに設け、乳幼児連れの利用者が安心して使える環境を整備。訪れるさまざまな利用者への配慮が充実している。

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