福岡県の中央に位置する「嘉麻市」。今回の新庁舎建設計画では、イニシャルコスト縮減のもと、デザイン性や機能性が高く評価されている。内装にも、随所に地域産材を用い、地域に根付いた工夫が生かされている。トイレも市民が最も利用する1Fはもとより、他階もフロアの特性にあわせて、ふさわしい変化をつけている。

建築概要

所在地 福岡県嘉麻市岩崎1180-1
施主 嘉麻市
設計 株式会社久米設計
施工 株式会社淺沼組
敷地面積 22,472.98㎡
建築面積 2,760.74㎡
延床面積 9,652.99㎡
階数 地上6階
構造 鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)
竣工年月 2020年3月

特長

建物の特徴

福岡県「嘉麻市」は、山田市、稲築町、碓井町、嘉穂町の合併により2006(平成18)年3月に誕生。厳しい財政状況の中での新市誕生であったため、新庁舎建設計画では、第一にイニシャルコストの縮減が求められた。そこで建物全体の設計を正方形の平面、階高圧縮(基準階高3600mm)によるコンパクトな建物形状にすることで大幅なコスト縮減が実現。既視感のない新しい市庁舎建設と、随所に地域産材を用いた内装に、地域に根付いた工夫が見られる。さらに、防災拠点としての安心・安全性の確保、市の特性を生かしたデザイン性や機能性が評価され『第33回日経ニューオフィス賞』において「九州・沖縄ニューオフィス推進賞」および九州・沖縄ブロックにて最高賞にあたる「九州経済産業局長賞」を受賞している。

水まわりの特長

市民に一番利用されることが多い1F、さらに、基準階となる2-5F部分もすべて同仕様とするのではなく、フロアの特性にあわせ内装で変化をつけている。特に、1Fトイレでは遠くからでも認識しやすいサインを選定し、そのサイン上部にある照明器具は、地元ガラス職人とのコラボレーションにより地元酒造の廃瓶を利用、趣のある雰囲気を醸し出している。各階のトイレに設置したスタイリングコーナーはトイレブースと一体感あるデザインとし、鏡の設置角度などにも工夫が見られる仕上げとなっている。採用器具は衛生的でシンプル、コンパクト性にもこだわり選定。

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