埼玉県南端に位置する川口市は、「災害に強い」「環境にやさしい」「だれもが利用しやすい」「働きやすい」をコンセプトに、第一本庁舎を「植木のまち川口」を象徴する緑豊かな庁舎へと建替えた。トイレにも、バリエーションを持たせた「みんなのトイレ」の充実、非常用電源の確保、授乳室の設置など、新庁舎のコンセプトが生かされている。

建築概要

所在地 埼玉県川口市青木2-1-1
施主 川口市
設計 株式会社山下設計
施工 <建築>埼玉建興株式会社
<設備>ヤマト・アルファ企画特定建設共同企業体
敷地面積 5,574㎡
建築面積 3,643㎡
延床面積 20,035㎡
階数 地下1階、地上9階、塔屋1階
構造 鉄骨造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造(外周部)、一部鉄筋コンクリート造(1F、地下1階)
竣工年月 2020年3月

特長

建物の特徴

埼玉県の南端に位置し、荒川を挟んで東京都と隣接する川口市は、旧本庁舎の老朽化、耐震性の不足、狭あい化、バリアフリー対策の遅れなどの問題を解決するために、第一本庁舎を「植木のまち川口」を象徴する緑豊かな庁舎へと建替えた。第一本庁舎のコンセプトは「災害に強い」「環境にやさしい」「だれもが利用しやすい」「働きやすい」庁舎。特に、災害時の機能維持を目的として、非常用発電機、井水利用、ホバリングスペース、トイレなどさまざまな設備を充実。また、水害時を考慮して、2Fをメインエントランスとし、大きなペデストリアンデッキを設けた。来庁者の利便性を向上させるため、利用頻度の高い窓口部門を低層階へ集約。ひな壇テラスの植栽は、自然エネルギー利用計画の一部ともなっている。

トイレの特長

機能分散を図るため、特に来庁者の多い東側トイレ各フロアに「みんなのトイレ」を配置。車いす使用者やお子様連れ、高齢者やオストメイトなど、さまざまな使用者に対応できる設備を完備し、ベビーシート、ベビーベッド、オストメイト対応汚物流しの設置有無、左右勝手違いなどのバリエーションを持たせている。さらに、男女トイレの大便器ブース1ヶ所にも、L型手すりとベビーチェアを設置している。駐車場と多目的スペースのある1Fと、2-8Fの東側トイレには、非常用電源が確保されているため、停電時でも通常時と同様の使用が可能となっている。また、乳幼児連れに配慮し、おむつ替えや授乳ができるスペースも設置、埼玉県の赤ちゃんの駅に指定されている。

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