2016年 夏号
[特集]
─ 建築家が主役ではない
建築家の職能が、どんどん多様化している。たとえば建築家の作風で、建築の全体から細部までをつくり込むというより、施主自身がつくりたいものをサポートするようなあり方。軀体や基礎、寸法などの部分に特化して、技術や知識を提供することに、あくまで徹する。施主が主役、というのはあたりまえのようだが、施主の創意を引き立てつつも、建築家の作品としても仕上げるのは、それほど簡単ではないだろう。全体を揺るがす部分。そこには、どのような思想とシステムがあるのか。施主と建築家の両者に、話を聞いた。
表紙写真/「HAUS-004」のLDK。
表紙撮影/浅田美浩