この10年間で東京・丸の内界隈は大きく様変わりした。ご存じのとおり、三菱地所が1998年から2007年のあいだ、丸の内再構築の第1ステージと位置づけ、丸ビルや新丸ビルなど7棟のビルの建て替えや、丸の内仲通りの再整備により、東京駅前を中心に、活気と賑わいの創出を図ってきた結果である。同社ビル管理企画部の安達晋さんいわく、「かつてはオフィス機能オンリーの街で、夜間や休日はほとんど人通りがなかった丸の内を、再構築によって、開かれた多機能な街へと変える取り組みを進めています。最初の10年間の第1ステージでは、商業機能の充実を図り、今では早朝まで営業する店舗も増えるなど、24時間・365日活動する街へと変化し、回遊性が高まりました」。