建て主の要望を的確につかむ自信

 福家さんが学校を出て最初に就職したのは自動車メーカーだった。設計を担当し、やがて販売もするようになる。だが会社が大手メーカーに吸収合併されたのを機に、親兄弟の暮らす高知に戻って住宅メーカーの営業へと転身。住宅メーカーを選んだのは、設計を業としていた兄の誘いによるものだったそうだ。
 住宅の営業を始めてしばらくたった頃、自分のお客さんの家が、必ずしも期待どおりにできていないことに気づく。設計担当者が的確に客の要望をつかんでいない。自分がプランをつくったほうが、お客さんが喜んでくれる。そんな状態が続いて独立を決意。畑違いの建築の世界に飛び込んで約4年、福家さんは26歳でフクヤ建設を創業した。

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