TOTO
国立代々木競技場と丹下健三
 
国立代々木競技場と丹下健三
TOTO建築叢書12
著者=豊川斎赫
発行年月=2021年3月
体裁=四六判(188×128mm)、並製、264頁
ISBN=978-4-88706-388-4

デザイン=中島英樹(中島デザイン)

定価1,760円(本体1,600円+税10%)
内容紹介
世界遺産登録を目指す国立代々木競技場。丹下健三はどのようにしてこの偉大な建築物を作ったのか。施設はどのように使われ、また管理されてきたか。代々木競技場を評価するうえで欠かすことのできない5つの視点を提示し、縦横に論じる。代々木という場所を通して、20世紀後半の日本の歩みが見えてくる一冊。建築的知性をアーカイブするTOTO建築叢書シリーズ、第12弾。
立ち読み
プロフィール
豊川斎赫(とよかわ さいかく)
建築家、建築史家、工学博士、一級建築士。1973年宮城県生まれ。2000年東京大学大学院修了。日本設計、国立小山工業専門学校准教授を経て、2017年より千葉大学大学院融合理工学府地球環境科学専攻都市環境システムコース准教授。
主な著書に『群像としての丹下研究室』(オーム社、2012年、日本建築学会著作賞、日本イコモス奨励賞)、『TANGE BY TANGE 1949-1959/丹下健三が見た丹下健三』(編著、TOTO出版、2015年、アート・ドキュメンテーション学会賞)など。主な作品に国立小山高専建築学科棟改修工事(2014年、開運のまち『おやま』景観賞まちなみ部門奨励賞)など
目次
はじめに

第1章 朝日新聞紙面から読み解く代々木競技場
1 -1 スポーツの殿堂
1 -2 エンタメの檜舞台
1 -3 国家の催事と五輪のレガシー
1 -4 小 結

第2章 丹下健三による建築作品の5つの特徴
2 -1 近代と伝統 :丹下が目指した建築の解体
2 -2 戦争と平和:慰霊の広場建設
2 -3 戦後民主主義と庁舎建築
2 -4 大空間への挑戦
2 -5 高度経済成長と情報化社会
2 -6小 結

第3章 都市デザインから読み解く代々木競技場
3 -1 戦前の代々木
3 -2 戦後の代々木
3 -3 小 結

第4章 建築デザインから読み解く代々木競技場
4 -1 代々木競技場の設計プロセス
4 -2 代々木競技場の建設プロセス
4 -3 小 結

第5章 運営方針と保全改修から読み解く代々木競技場
5 -1 1964–1973年:3つの運営方針と地盤沈下
5 -2 1973–1978年:オイルショックと改修工事の要望書
5 -3 1978–1992年:「増税なき財政再建」と国際スポーツフェアの開催
5 -4 1992–2001年:稼働率の上昇とそれに即した増改築
5 -5 2001年以降:独立行政法人化とアスベスト除去工事
5 -6 代々木競技場の施設更新・改修工事の履歴
5 -7 小 結

第6章 まとめ 
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