豆柴豆腐｜愛媛県

豆柴豆腐

本当の豆腐のおいしさを知ってもらおうと、豆腐製造機械大手のアールが2022年に新事業としてオープン。添加物を使わず衛生管理した工場で、パウチ充填した豆腐など新しい切り口で豆腐を提供している。平成の名水百選に入った湧水池・つづら淵が裏手にあり、その水を豆腐づくりに利用している。

　愛媛県新居浜で豆腐の製造販売を手掛ける「豆柴豆腐」には、若い女性が多く足を運びます。お目当てはここでしか手に入らない「生豆腐」。離乳食期の赤ちゃんでも安心して食べられるとあって、赤ちゃん連れやママ友で連れ立ってくる人が多いといいます。

「若いお母さんたちに安心して来ていただけるように、赤ちゃん向けのトイレはしっかり備えようと決めていました」。豆柴豆腐代表の舛岡祐子さんはこう話します。

　豆柴豆腐では、混ぜ物なしの出来立ての豆腐のおいしさを知ってもらうため、工場そばにイートインスペースを設置。お店の近くに2基あるトイレの一つを子ども連れからお年寄りまで利用しやすい「バリアフリートイレ」にしています。ベビーカーでそのまま入れるゆったりした広さで、ベビーチェアやベビーシートも完備。男性も利用できるので、最近になって増えてきた子ども連れの父親がおむつ替えの場所に困らずにすみます。

　また手洗いは衛生的な自動水栓を採用。バリアフリートイレには小型の電気給湯器も完備しているので冬場でも温かいお湯でしっかりと手を洗えます。

　店舗裏手には平成の名水百選に選ばれた湧水地・つづら淵があり、古くから地域住民の憩いの場として親しまれてきました。そこで豆柴豆腐では、お店のトイレをつづら淵利用者にも開放しています。

「トイレができたことでつづら淵に立ち寄る方が少しでも増えて、お豆腐づくりを支える名水の存在が広まっていけばと願っています。ゆくゆくは、四国霊場巡りのトイレ休憩などにも私たちのトイレを使っていただきたいですね。トイレのついでにお店にも立ち寄り、出来立てのお豆腐で元気をチャージする。そんな人の流れの変化が起こせるのではないかと期待しています」

DATA

おもなTOTO使用機器